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死と愛のせかい

作者: りらいず

どこか、新鮮なにおいがした



ああ、そうか。僕は死んだんだっけ



いまでもはっきりと覚えている。

狂気に満ちた母親の顔と、その手に持った包丁


・・・僕は殺されたんだ、母親に



きっと、ここは地上と天国の境目なのだろう

いや、僕のことだから地上と地獄の境目かもね



僕の手には、一輪の花が供えてあった

この花は何だっけ?昔母さんと一緒に見た気がする


・・・この、甘酸っぱいにおい





そうだ、思い出した


父さんが死んだとき、仏壇の前で見たんだ、母さんと一緒に


そのとき、母さんは少しも泣かなかった

「父さんが死んでしまった今、あなたを守れるのは私だけよ」と

髪を撫でてくれた。

そのとき嗅いだ、百合のにおいだ




でも結局、母さんは僕を守れなかった

守ろうと、守ろうと、守ろうと必死になって

それができなくなったから、殺したんだ



僕は、父さんが死んだ時以来に涙を流した

母さんを、ここまで追い込んでしまったのは僕だ

母さんを、殺人者にしてしまったのは僕だ


母さんのことだ、きっと僕を殺した後すぐに自殺するだろう




ごめんなさい、父さん

僕は母さんを守れなかった


ごめんなさい、母さん

一足先に、向こうへ逝きます

この物語ができたきっかけは


GARNET CROW→ボーカル→中村 由利さん→由利→百合


↑です(←

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