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魔法が日常となった世界で、今日も地球は廻る。  作者: おみたらし
5章 神域編
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215話 もくてきち

「……ついたぞ。オーディンの息子……今からお前は我々の戦士となるのだ」


 アルケーはそっと、ユウヤをおろす。

 ここはまるで祭壇、大理石のような光沢を放つ大きな大きな台座には人間が1人入れそうなほどの穴があいており、ユウヤをそっとそこに入れた。


「フフフ……開始するぞ、さぁ……革命の時だ!」


 アルケーが宣言した途端、空はオーロラに包まれる。緑、赤、青、紫……不気味なグラデーションはスケート選手のように激しく踊り始める。そしてそれは、下界もとい現世にも影響を与え……



「お、おい見ろよ……空が! 空がおかしいぞぉぉぉッ!」

「オーロラか、あれ……? 昼間に見れるのか、オーロラって?」

「そんなワケねぇよ……ついに終わっちまうんだよ、世界が終わるんだぁ……!」

 


「ママー! なんで今日の空はこんなにきれいなのー?」

「あぁ……ヒナ……うぅ……」

「どうしたのー? ママー?」



"What is that?!"

"God! Please help us..."



「フフフ……驚いているな、下界の民は。だがそれも当然だろう、我々の力をいきなり目の当たりにしているんだから……そう思うだろう? オーディンの息子よ」


「……グググ。ぐがー、ぐがぁ〜………」


「おっと、まだ眠りについていたな。ならば始めるぞ、"宣言"をッ!」


 下界の空に、ホログラムのようにアルケーが映る。そしてアルケーは、世界同時に85億人に宣言を始める。


「ごきげんよう。下界に生きる人間どもよ。薄々気付いているだろうが、我々は既にそちらへ侵攻を開始している。そしてその核となるのが……鳥岡ユウヤ。またの名を……ジェフリー・ゼピュロス・ホリズンイリス!」



「鳥岡ユウヤ!?」


 その名前に驚いた人数は、たった数人などにはとどまらない。友人が、かつての友人が……ワケの分からない存在の核となっていたのだから。

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