秘密基地
蜘蛛女を倒したアリスとJKは秘密基地に帰還する
「ふー、いま帰ったぜ!」
ここは先ほどの戦闘地点から100キロほど離れた場所にあるアリスたちの秘密基地だ
ビルの瓦礫の下にある巨大な空洞に隠された壊れた宇宙船が秘密基地となっており、千人ほどの男の娘達が生活をしている。
宇宙船には惑星エンジンが2基搭載されている。
ブラックホールで1センチ程に圧縮された地球型惑星が二つだ。
そのエネルギーは地球二つ分の物質を生み出す。
これによりほぼ無尽蔵に食料や燃料、その他諸々の生活物質を賄える。
遥か遠い昔、男達はこれで地球脱出を図ったらしい。
「お帰りアリス、JK」
先ほどのアリスに通信してきた男の娘だ。
「おうドクター!今回は蜘蛛型だった。魔女型じゃねー」
ドクターと呼ばれた少女はセーラー服の上に白衣を纏った眼鏡っ子だった。
「そうだね。もし魔女じゃなく魔法少女タイプだったら生きて帰れなかったかも知れないねぇ」
この世界は男の娘と女性しかいない。
約1200数年前…通勤電車に女性優先車両ができた事が始まりだった。
そこから世界は女性の人権を過剰なまでに守るようになっていった。
そして女性の人権を守る組織「フェミナーズ」が結成される。
フェミナーズは男性優遇の世界から女性と言う弱者を守ると言う理由で、男性を無差別に差別冷遇していった。
そして、100年後。女性上位の世界が誕生する。
男は女の奴隷のような立場になった。
女は文明圏に住み、一部のイケメン以外の男達は不毛の大地に追い立てられ過剰なまでの女への貢物を要求されるようになった。
それでもフェミナーズは女性は差別されていると男達を弾圧し続けた。
さらに5年後。
ついに男は愛想を尽かす。
男は女に見向きもしなくなる。
そして一部の男性が女性に進化を始める
男の娘の誕生である。
男たちは救世主として、またはアイドルとして男の娘を崇め奉った。
そして崇め奉れた男の娘は女より美しく進化していった。
さらに10年後…男たちは子孫を残す為、知恵を絞り団結し、ついにナノマシンテクノロジーを開発する。
これにより男と男の娘の間で子を産む事ができるようなった。
女性不要の新世界の誕生である。
しかし!!
フェミナーズは、これこそが女性蔑視だ!!
また男達は私達の権利を妨害したと怒りを爆発させた。
男達に相手にされなくなったフェミナーズは、怒りの矛先を男の娘に向ける。
魔女狩りならぬ、男の娘狩りが始まった。
男がスカートを履いたら死刑。
男が肩まで髪を伸ばしたら死刑。
男が女言葉を使ったら死刑など…
嫉妬に狂ったフェミナーズにより無茶な
法律が施行された。
この法律によりついに男達はキレた。
そして、これが世界を巻き込んだ男女戦争の始まりであった。
フェミナーズは女性と言う身分に胡座をかき、贅沢で自堕落で自分勝手な生活をしていたため、団結も協力体制もなく各個撃破されていった。
フェミナーズは男性がまた女性に暴力を振るったとし被害者ぶるが、男たちは許さなかった。
そして、追い詰められたフェミナーズはヒスを起こし世界に向けて核を全弾撃った…
こうして世界は滅んだ。
それから100年後…
生き延びたのは、男たちの手によって核シェルターに避難させられていたの当時の男の娘達の子孫1000人の男の娘たちと…
放射能によって醜く変異し、クリーチャー化した女達だった。
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