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一字架 十字架磔のバリエーションに関して

 キャラクターの拘束、敗北の王道といえばお馴染み、磔ですね。

 敵の能力で戦闘中に磔の姿勢で拘束されてしまったり、敗れたキャラが磔にされて晒されたり、捕らえられたキャラが磔にされて拷問を受けたりと、優れた使い勝手を誇る磔拘束。


 今回は個人的にこんな磔好き!というのを拙作のキャラクターを用いて解説したいと思います。

 ただ、姿勢とか表情とか言い出すとキリがないため、今回はとりあえず小手調べということで、十字架の材質と拘束部分に絞ります。

 

 事前に言っておきますと、絵が稚拙&性癖むき出しの非常に気持ちが悪い内容になります。




・スタンダードな磔

挿絵(By みてみん)


 最もよく見るのはこの形状でしょう。

 左右に伸ばされた両腕、揃えて下に引き伸ばされた両足。

 この形状だけで既に

・抵抗不能感

・敗北感

 が伝わってきて、「ああ、このキャラはもう敵の為すがままなのか」という感情が湧いてきます。


 その主な要因は

・守るべき胸や腹が開け広げられた状態

→どこを攻撃されてももう何も出来ない

・手足を広げて固定されている

→そのキャラの力では太刀打ちできない強い力、優れた技術を前に敗北した

→抵抗不能な罠にかけられた

 等の、そのキャラの置かれた状況や、その状況に陥るまでのプロセスが「敗北」と結び付けられるからでしょう。

 負けた以上、拷問も処刑も、何ならエロい責め苦さえ、全て敵の思いのまま。

 そんな状況を一目で可視化出来るから磔って素敵ですよね。




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 さて、このスタンダードな磔にも、微妙にバリエーションがあります。

 それがこちら

・スタンダードな磔(首枷有り)

挿絵(By みてみん)


 はいこちら、首枷付き。

 いや、変わらねぇだろという方も多いでしょうが、個人的に首に拘束具がかかっているかどうかは非常に重要なことろ。


 理由……というべきかは分かりませんが、手足ってちょっと頑張れば抜けちゃいそうじゃないですか。

 (中には2重、3重に鎖を巻いて脱出不能感を高めているものもありますが)

 その点、首はどれほど頑張っても抜けません。

 この脱出不能感の補強部分に、私は非常にグッときます。

 ついでに首絞めの責め苦を対象に与える効果もありそうで、拘束分だけでなく多少のリョナ分も補給できそうですね。


挿絵(By みてみん)


 この辺は結構人によって好みが分かれるようで、磔イラストをよく描かれる方でも、有無に個人差があるようです。




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 リョナ分といえば、鎖よりももっとキツい苦痛を与える拘束方法があります。

 これは滅多に見ません。


挿絵(By みてみん)


 有刺鉄線グルグル巻き拘束。

 痛々しいですよね。

 キャラクターの敗北における「無様さ」が一層際立つ、「晒し」の要素が極めて強い拘束方法だと思いますね。

 有り合わせの材料で拘束され、まるで墓標のように荒野や廃墟の屋上に立てられ、仲間の助けが来るまで「うう……」と弱々しい呻き声を上げる……。

 敵の残虐性も込みで、完全敗北描写にうってつけですね。

 

 また、木材と有刺鉄線は廃墟に転がってそうなイメージから、街の素行の悪い人間達と結びつけることもできます。

 敗北し、廃墟で倒れ伏せるキャラクターを見つけた俗に言うクズ市民が寄ってたかって縛り上げていくみたいなシチュにも似合いそうです。

 ただ、先にも述べた通り、この拘束は絵、文ともに滅多に見かけません。

 やっぱり痛そうなのが駄目なのかな……。

 



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 ある時ふと脳裏をよぎってから、非常に気になっている部分。

 それが磔板の材質です。

 怪人や魔物と戦うキャラクターが、木の十字架で拘束できるものなんでしょうか。

 力任せに破壊されて脱出されてしまいそうな気もしますよね。

 そこで登場。

・金属十字架+ボルト止めの金属枷

挿絵(By みてみん)


 いかにも頑丈そうですよね。

 U字金具のオバケみたいなもので拘束されています。

 金属に特殊な設定とかがついて、破壊、脱出不能感を補強してくれると尚いいですよね。

 木や鎖よりも先進的な雰囲気があることから、高度な技術力、科学力を持つ敵に捕らえられた時なんかに使われることが多いみたいですね。

 この拘束の場合は処刑や拷問というより、実験台、サンプルのようなイメージが強く出ます。

 この子はこれから能力を解析されたり、エナジードレインされたりするんでしょうね…… 


 先ほどの首に鎖と似たようなものですが、これにも派生が存在します。

挿絵(By みてみん)

 透明カバー付きですね。


 密閉された棺桶のような十字架に閉じ込められるキャラクター。

 さらに先進的な雰囲気がありますね。

 より過酷な実験や、長期間の保管を予感させます。


 例えば冷凍実験だったり、電撃耐久実験だったり、コールドスリープだったり、もしかすると生体コアなんかにもされてしまうかもしれません。

 内側からライトアップされてたりすると、マッド感、実験動物感が増して、敵の異常さが際立ちますね。




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 そろそろ疲れてきましたので、次で一旦〆ましょう。

・謎エネルギー十字架+謎エネルギーor鎖拘束

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


 派生もまとめて紹介します。

 敵の拘束技により、謎エネルギー(魔力)で形作られた磔板に縛り付けられてしまう拘束方法です。


 作品によっては「バインド」魔法なんかでこれに似たことが見受けられますね。

 それは大体謎の触手型エネルギーだったり、鎖だったりします。

 鎖を具現化して縛ってくる敵って意外と多いですよね。

 見た目にオシャレだからでしょうか?


 この拘束方法には、大前提として

・敵の能力(魔力)が拘束される対象のキャラクターよりも強力

 というものがあるように思います。


 格上の相手の能力ですから、格下のキャラクターは逃れられません。

 ここで優劣が可視化出来るのもポイントでしょう。

 (逆にこれを解除能力や筋力で脱出すると、味方キャラの強さを印象付けられます)



 これは拙作「マジック×ウィング ~魔法少女 対 装翼勇者~」にて、魔法少女詩織(この絵のキャラ)が食らった拘束ですね。



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 さて、如何でしたでしょうか。

 磔の魅力はまだまだ語りつくせませんので、またいつか第2弾でご紹介できたらと思います。




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