表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

詩(毒)

作者: 逆井文法




 皮膚の内側の闇


 闇のなかの不安

 闇のなかの怒り

 闇のなかの罪悪


 適度な運動と適度な食事と適度な睡眠と適度な幸福

 『効果には個人差があります。』

 例外には致死量にあたる“適度”な処方で撲滅されても自己責任

 『効果には個人差があります。』

 呑み込めなかった社会の約束が言葉にまみれて吐瀉される


 不安の自家中毒

 怒りの自家中毒

 罪悪の自家中毒


 ありもしない現実を恐れ、影のない敵を憎み、剣呑な己を恥じて懊悩する

 もはや陳腐でしかない自己保存の本能がないものねだりを拗らせ地団駄を踏み金切り声をあげほしいままに暴走した果てなにもかもを破綻させてしまわないための鎮静薬さながら希死念慮は舌の裏に貼りつき久しく吐き出すことも呑み込むこともされないままいつしか癒着した


 不安

 怒り

 罪悪


 闇のなかに閉じ込めておけなくて溢れ出てしまう全て


 言葉


 毒




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ