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22/102

21・プール、夏祭り、花火。親子で夏を満喫!


幼稚園ママによる、親睦を深める催しの「ランチ会」も無事終わって。

週末はひらりの水着を買いにでかけた。


必要なものは「水着」「水泳帽子」「バスタオル」かな。

プールバックは園指定のものが配られるそうなので買わなくていい。




ひらりが今まで着ていた水着は小さくなっていた。


どのサイズが合うか確かめるためにも、本人に試着してもらわねば。




売り場について水着を見せると、ひらりは目をキラキラさせて喜んだ。


私とひらりで水着をみていく。




「ひらり、これどうかな?」


水色のドット柄でワンピースになっている水着を見せる。

ひらりは首を横に振っていやだという顔をした。


どうやら色がお好みではないらしい。




それから2人でさんざん迷って。

結局ピンクのイチゴ柄水着に落ち着いた。




ひらりさん、イチゴ好きね?(笑)

手作り園バックもイチゴ柄だもんね。




その水着に合わせて帽子とバスタオルを選んで、幼稚園のプール準備は完了した。




ついでにひらりの夏服と帽子も買っておく。

夏休みはこれでお出かけしようね!




★幼稚園のプール


幼稚園で渡されたプールバックを持って、ひらりが幼稚園から帰ってきた。

用意しておいた水着・帽子・バスタオルをそのバッグに詰めて、また幼稚園へ持たせる。




天気の悪い日以外は毎回プールに入っているようで。

ひらりが園から戻ったらすぐに水着を洗濯して、翌朝また持たせるという日々だった。




幼稚園のプールには大きな日よけが付いているらしく、ほんわかとした日焼け具合だったので安心した。


さすがに3歳児は自分1人で日焼け止めを塗れないし。

かといって先生が子ども達全員に塗るわけにもいかないし。


プールに日よけがあるってナイスアイデアですな!




プールが始まってしばらくすると、幼稚園の授業参観の日がやってきた。


今回はプールの授業参観だそうだ。

水がかかっても大丈夫な服装、裸足になれるようにしてください、と連絡がきていた。




私は定番になったジャージーワンピースの半そでに、UVカットの夏用カーディガンを羽織り、以前から愛用しているUVカットの帽子を小脇に抱え、裸足になれるようサンダルで出かけた。




幼稚園に到着すると。

「年少さんクラスはこちら→」という看板があり、給食室の脇を通って園の建物の横にでた。




そこには園児たちのプールがあった。


(こんなところにプールがあったのかぁ。)


ずーっと、どこにプールがあるんだろうって思ってたんだ。




パーゴラのような棚が建物から張り出していて、プールに日陰を作っている。

園児用なので小ぶりなプールだけど、横にはちゃんとシャワーも付いていた。




プールサイドはそれほど広くないので、建物に入らずに靴のまま園庭を回ってプールにきているママさんもいた。


なるほど。


私もそうした方が良いかもと思い、幼稚園の玄関へ戻ってサンダルを再び履きなおし、園庭に向かった。




外からまわってプールに着くと、見たことあるママさんがいた。


ランチ会の時お隣の席だった、細貝さんだ。

今日は未就園児である下のお子さんも連れている。




「細貝さん、こんにちは!今日は下のお子さんも一緒なんですね。」


「あ、峰岸さん、こんにちは!そうなんです、今日は下の子も連れてきました。」


細貝さんのお家はお子さんが2人で、長女が美鈴ちゃん。

美鈴ちゃんの弟さんが「荘詩くん」というそうだ。




荘詩くんはママに抱かれながら、まぶしそうにプールをみていた。


「こんなところにプールがあったんですね。」


「本当に、私も今日はじめてプールの場所を知りました。」


そう言ってお互いに笑いあった。




時間になっていたようで、水着をきた子ども達がわらわらと出てきた。

ピンクのイチゴ柄水着を探すと、すぐにひらりを見つけることができた。




先生をお手本にして、園児たちが準備運動をする。


生真面目に準備運動をしてる子もいれば、プールに気を取られて気もそぞろになってる子もいて、見ていて微笑ましかった。




今日も暑い。

夏の日差しがまぶしい。


シャワーを浴びてプールに入ると、子ども達は気持ちよさそうな顔をしていた。




ビーチボールやジョウロなどのプール用遊び道具が持ち込まれると、みんなで取り合いをしつつも遊び始めた。

先生は秘密兵器と言わんばかりに、大きな水鉄砲を取り出し、子ども達に水をかけていた。




終始わきゃわきゃと、楽しそうな様子の子ども達がみれて本当に良かった。


こんな風に毎回プールに入ってるんだね。




ママさんたちもプールサイドへどうぞと言われたので、サンダルをぬいでひらりの近くへ行く。

手で水をすくって、ちょろりとひらりの肩にかけたりした。


広いプールサイドではなかったので。

他のママさんに場所を譲るべく、すぐに撤退した。




あっと言う間に時間は過ぎ、プールの授業参観は終わった。


これだけ遊んでたら元気に育つよね。

幼稚園に感謝だ!




★幼稚園の夏祭りに参加する


幼稚園の夏休みは短かかった。

小学校だと1カ月以上あるけど、野木桜幼稚園の夏休みは3週間程度だった。




夏休みに入ってすぐに予定されていたのは、幼稚園で行われる夏祭りだ。




これまで地域の夏祭りに参加したことはあったけど、ひらりが眠くなっちゃうので早めに切り上げて帰宅していた。


なので。

こういった夏祭りに、最初から最後まで参加するのは初めてかも。




PTA役員による出店もあるそうなので、小銭を持ってきてねと幼稚園からのお便りに書いてあった。




服装は基本自由だけど、やっぱり浴衣の子が多いらしい。


先日のプール授業参観で、細貝さんに聞いてみたらそう言っていた。

細貝さんも美鈴ちゃんに何を着せるか迷って、知り合いに聞いたそうだ。




そういう訳なので、ひらりに浴衣を準備しないと。


もしかして・・・。


またイチゴ柄とか言わないよね(笑)




ひらりの年齢だとすぐ大きくなってサイズアウトするし、汚さずきれいに着るのも難しい。

しかも年に何度も着るわけじゃない。


そう考えたら、できるだけ浴衣にかかる費用を抑えたいと思った。




そこでネットショッピング!


浴衣って結構サイズに幅があるよね。

だから試着しなくてもいけると思うんだ。




色々検討した結果。

帯と浴衣をバラバラで買うより、セットで買った方がお得だと気が付いた。


しかも。

物によっては髪飾りとか、カゴバックが付いてる浴衣セットもある。




時間があるうちにいくつかピックアップしておいて、あとでひらりに選んでもらおう。




幼稚園から戻ってきたひらりに、浴衣を決めてもらうためパソコンの画面をみせる。


「ひらり、お祭り用に浴衣を買おうとおもうんだけど、どれがいい?」


そう言って順番にみせてゆく。

どれも可愛いから迷っているようだ。




最終的にひらりが選んだのは、ピンクのグラデーションがきれいな花柄だった。


イチゴ柄の浴衣が見当たらなかったので、何を選ぶかなと思ったら。


やっぱりピンクなのね(笑)

この年頃はどうもピンクが好きらしい。


園児たちの水着もピンク率が高かった。




浴衣が届いたわけでもないのに、ひらりはパソコンの前で小躍りしている。

浴衣が楽しみなのだろう。


良かったね、これを着てお祭りに行こうね!




幼稚園の夏祭り当日。


軽く夕飯を食べ、ひらりに浴衣を着せる。

兵児帯をふわっとさせ、耳の上に花の飾りを差してあげる。


ひらりは鏡に映った自分をみて大興奮だった。




人生初の浴衣。

そんなひらりに下駄まで履かせてしまうと危なそうだったので、サンダルを履かせることにした。


浴衣が歩きにくいのか、それとも大和撫子になりきってるのか、ひらりはいつのまにかおすまし顔になっていた。




会場に着くと、園庭の中央には盆踊り用のやぐらができていて、提灯まで下がっていた。


(うわ、本格的!)




PTA役員による出店は、「かき氷」「水風船」「くじ引き」「ジュース」「スーパーボールすくい」「光る腕輪」があった。




ひらりは早くも水風船を欲しがっている。

その後は光る腕輪を買いに行き、次にくじ引きをした。

かき氷を食べた後、スーパーボールもすくった。




私ものどが渇いたのでジュースを買い…。

って、結局。

全部のお店を制覇してしまった !

( *´艸`)エヘヘ




「もうすぐ盆踊りをしますので、園児さんはやぐらのまわりに並んでください」というアナウンスが流れた。




やぐらのまわりを囲んでクラスごとに並ぶようだ。


ひらりをクラスの場所に連れて行くと、ばったり増山さんに会った。

増山さんも風華ちゃんを連れてきたようだ。




子ども達を先生に預け、私と増山さんは園庭の端へ下がる。




盆踊りが始まった。


子ども達はこの日のために練習していたようで、楽しそうに踊り始めた。


(ひらりが家で踊ってたのはこれかぁ。)


ここでやっと。

ひらりが家で踊っていたのが盆踊りだったと、私は理解した。




増山さんと一緒にカメラを構えながら、やぐらの周りを踊りながらまわる娘たちを追いかける。


「結構、本格的なお祭りなんですね!」


「そうでしょ?気合入ってるよね!」


増山さんも楽しんでるようだった。




盆踊りが終わったら、幼稚園の夏祭りは終了。




そこで園児たちにアイスが配られた。


半分に折ってポキンとする、あの氷アイス。

それの折ってないやつを1人1本もらった。




ひらりと私で半分こ、増山さんと風華ちゃんで半分こ。


4人でアイスを食べながら、人ごみに揉まれつつゆっくりとお祭り会場を後にした。

とってもたのしいお祭りだった。




★花火をしよう!


幼稚園の夏休みもそろそろ終わりに差し掛かった頃。


近くのスーパーで買い物をしていたら、花火が目に留まった。

なんとお子様花火セットが30%OFFになっていたのだ。




ひらりと花火。


きっと喜ぶだろうな。

そう思って花火を買い物カゴに入れた。




レジに着くと、そこに増山さんが並んでいた。


「増山さん、こんにちは!偶然ですね。」


「あらこんにちは!毎日あっついね、夏バテしてない?」


「今年は夏バテしないように頑張ってますよ!そういえば、増山さん。風華ちゃん花火好きですか?今30%OFFになってましたよ。」




それを聞いて増山さんは驚いた顔をした。

そしてにっこりとしながら、私に買い物かごの中身を見せてくれた。




なんと、増山さんも同じ花火をカゴに入れていた!




(お互い考えることは同じですね!フフフ・・・)


私と増山さんは目を合わせて「ですよね」顔でにやりとした。




その日の夜、さっそく花火をすることにした。


夫が帰ってきたので食事をして。

家族3人で外に出る。




花火の煙や音で苦情が来ないように、家の前で花火はしないことにした。


バケツを持って近くの公園にいく。




ろうそくに火をつけて、花火スタート!




ひらりは人生初めての手持ち花火だ。

どんな反応をするかな?




ひらりと一緒に花火を持つ。


花火に火がついて「シュッ!」となった瞬間、ひらりがびくっとした。

それでも、光る火花を見たら嬉しそうに声をあげた。


「ひゃぁ~!」


ひらりは花火を気に入ったらしい。




何度か一緒に花火をやっていたら、今度は自分1人で火をつけると言い出した。


・・・え、大丈夫?




仕方がないので、ひらりに任せてみた。




すると。


・・・・ん?


・・・・おい?




なかなか火が付かないなと思ったら。

ひらりは花火を逆に持っていて、持ち手に火を付けようとしていた!


おいおい(笑)




その後、何度教えてもひらりは花火を逆に持つ。


もしかしてヒラヒラしてるところは飾りで、火を付けちゃいけないみたいに思ってるの?




思いもよらない3歳児の行動に爆笑した。


星がきれいな夏の夜。

私たち家族はあーだこーだ言いながら花火を満喫した。


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