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四季の歌  作者: 秋本そら
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終わりに

 四季を司る者がいる。

 一人は冬を、一人は春を。

 一人は夏を、一人は秋を。

 その者は髪から季節の子を産む。

 そして舞うのは四季の舞。

 この国に四季をもたらす者たち。

 これは四人の祝福の歌。


 冬を司る者が、一人。

 長い黒髪に白い肌。

 赤い唇、赤い頬。

 切れ長の目には宿る雪。

 凍る息を吐き北風と舞う。

 その者の名は、立花留美。

 凍れし冬を、祝福する者。


 春を司る者が、一人。

 うねる黒髪に挿さる花。

 優しい眼差し、宿るは光。

 歌うその声は鳥のさえずり。

 北風を追い出し春風と舞う。

 その者の名は、芹沢響呼。

 温もりの春を、祝福する者。


 夏を司る者が、一人。

 短い茶髪に小麦の肌。

 軽やかに駆ける、熱とともに。

 輝くその目に宿るは太陽。

 呼ぶは南風、それとともに舞う。

 その者の名は、日向世奈。

 輝く夏を、祝福する者。


 秋を司る者が、一人。

 内巻きの髪はこげ茶。

 とどまる熱を、払いのけ冷ます。

 揺れる目は歌う、休息の歌を。

 雨風を呼び、木枯らしと舞う。

 その者の名は、田戸未唯那。

 安らぎの秋を、祝福する者。


 巡り巡る、四つの季節。

 冬より始まり、春になる。

 春から夏へと移りゆく。

 夏から続き、秋に終わる。

 そして再び、冬が来る。

 四季を司る者と共に。

 巡り巡る、四季の歌。

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