絵
次の日の朝
バサっ
ベッドから起き上がり
しばらくボーとした後
洗面所で歯を磨く隆
その後ソファーに座り、考え込んだ
「キスしてしまった」
思い出して目を両手で塞ぎ恥ずかしがる
とても38歳のおっさんがする事ではない
そして昨日の夏帆の言葉…
「責任取って下さいね」
「キスしてしまったし…責任あるよな」
そう言うと何かを決意したように立ち上がる
紙に書いた 電話番号に電話をかける隆
「あっ!夏帆ちゃん?今日の夜 空いてるかな?良かったらディナーでもどう?」
「あっ 隆さん!はい 大丈夫です 喜んで!」
「じゃあ18時に◯◯公園で待ち合わせで」
「はい」
電話を切り 準備する隆
夏帆は隆からの誘いの電話に嬉しく思わず笑みを浮かべた
そして約束の18時前に
30分以上前に着き待っていた隆
緊張しながら待っていた
「あっ!待ちました?」
「ううん 俺も今着いた所 じゃ行こっか」
「はい」
横に並び歩く二人
しかしそれは恋人というよりも
親子の様だった
レストランに着き
「いらっしゃませ」
「予約していた宮下です。」
「お待ちしていました。本日のコースは◯◯コースでよろしかったでしょうか?」
「はい」
「予約して下さってたんですね」
「うん ここのレストラン 人気で予約しないと入れない時あるんだ」
「へーそうなんですか」
椅子に座り料理を待つ二人
「今日はアルバイトの仕事だったんですよ」
「そうなんだ」
「今日は仕事で◯◯あって…」
夏帆は積極的に会話した
隆は返事だけ、それに落ち着きが無かった
「隆さん聞いてます?」
「う、うん 聞いてるよ」
あまりちゃんと話を聞いてない様子の隆に
プクッと顔を膨らます夏帆
食事を終え お会計する隆
そして
「ねぇ 夏帆ちゃん」
「なんですか?」
しばらく黙る隆
「?」
「お、俺と」
「私と付き合って下さい」
「え!?」
ニコッと笑う夏帆
「私と、付き合って下さい!」
先に言われた隆
「よ、喜んで」
「ねぇ、今日 隆さんの家にお邪魔しましていいですか?」
「えっ、今から?」
「ダメ…ですか?」
「いいけど…」
一緒に歩き隆の家に訪れる夏帆
コンコンッ
ドアをノックする夏帆
「お邪魔します」
ソファーに座りくつろぐ夏帆
「ねぇ 隆さん 私の絵 描いて」
「どうしたの?いきなり」
「お願い」
「わかったよ」
夏帆は服を脱ぎ出した
「な、何してるの?」
「私の裸の絵を描いて」
「えっ!?」
「嫌なの?」
「嫌じゃないけど」
「なら…描いて…」
夏帆のヌード画を描く隆
夏帆の綺麗な身体に
顔を赤くし照れながら描く隆に
夏帆は笑っていた
しかし徐々に隆は真剣になり
絵描きの顔になっていた
そんな隆を夏帆は尊敬した
そして完成した絵はとても綺麗で芸術的な絵に完成した
隆も正直びっくりするぐらいの出来だ!
長時間同じ体勢でいた夏帆は疲れた
「もぉ 疲れたよ〜」
「あっ!ゴメン!夢中になっていたよ」
夏帆は下着を着て
バスルーム姿になり
隆の隣に座り肩に頭を寄りかけた
隆は照れながらも嬉しかった
そんな隆に対して
夏帆は積極的だ
「絵描きのお兄さん」
と耳元で呟きながら隆に迫った
すると隆は夏帆にキスをした
夏帆はびっくりしたが
雰囲気にうっとりした
隆は夏帆の手を取り
何度も激しいキスをする2人
隆は夏帆に覆い被さりキスを繰り返し愛撫しはじめた
夏帆は感じながら喜んだ
「ん…!」
隆は夏帆の羽織っていたバスタオルを
そっと脱がした
「綺麗だよ」
夏帆は顔を赤くして喜んだ
2人はそのまま一夜を共に過ごした