決意
数日後 朝
コンコンッ
コンコンッ!
ドアを叩く音が鳴る
「誰だ インターホンを押さないで」
ドアを開けてると不機嫌そうな夏帆が立っていた
何も言わずに部屋に入ってくる夏帆
「ど、どうしたの?」
「どうしたのって なんで電話くれなかったんですか?」
「電話?」
「電話番号書いた紙 置いてたでしょ?」
「あ、ああっ!」
「ああって」
「お、お茶でも飲む?」
そう言い誤魔化す隆
お茶を飲み落ち黙る夏帆
しばらくすると
コトッ
お茶を机の上に置き
こうつぶやいた
「デートしませんか?」
「えっ?」
「嫌なんですか?」
「い、嫌とかじゃ、ないけど…いきなりそんな それに付き合ってるとかじゃないんだから…そ」
「水族館に連れてって欲しいです。」
隆が話してる途中でそう言う夏帆
「水族館!?」
「魚さん達が泳いでる姿 見たいんです」
「ちょ、ちょっと待ってて 調べたり 支度しないと」
「いいですよ 私 待っときますんで」
隆は家の中をオロオロとして急いで準備した
「私 待ってる間 お昼ご飯作っときましょうか?」
「えっ?」
時間は昼頃になっていた
そういえばお腹が空いた隆
「冷蔵庫 開けていいですか?簡単なもの作りますね」
そういうと夏帆はエプロンを着けて
冷蔵庫を開けて 料理し始めた
カンカンッ
卵を叩いて割る
カチャカチャカチャ
菜箸で卵を解き
ジュワーー
卵焼きを作る夏帆
エプロン姿の夏帆に見惚れる隆
ご飯をお椀に入れ
インスタントの味噌汁を作り
白ごはんと味噌汁に卵焼きだ!
「ゴメンなさい 即興なんでこんな簡単なもので」
「ううん とっても美味しそうだよ」
隆は普段 自炊はしない ご飯を炊くだけで
卵も焼かずに 卵かけご飯しかしない
なので卵焼きは嬉しかった
椅子に向かい合わせに座る隆と夏帆
「いただきます」
手を合わせ 黙々と食べる2人
「ど、どうですか?卵焼き…」
「うん!とっても美味しい」
そう言う隆の言葉に喜ぶ夏帆
食事を終え
「じゃあ水族館に行こうか」
「うん」
隆と夏帆は家の駐車場に停めていた
隆の車に乗り水族館へ
車の中でウキウキする夏帆
音楽を聴きながら
会話も弾む
水族館に着き
隆と夏帆は列に並んで
2人分の入場チケットを買った
「さぁ 入ろうか」
「はい」
水族館内に入ると
夏帆は無邪気に楽しんだ
「見て見て隆さん!黄色い魚さん!」
「見て見てマンボウ!」
夏帆が楽しむ姿を隆は見つめていた
「夏帆ちゃん そろそろディナーでも食べに行こうか」
「はい そういえばお腹空きました」
高そうなレストランに入る2人
「大丈夫ですか?高そうですけど」
「うん 全然大丈夫だよ」
フルコースを堪能する2人
夏帆は喜んで食べていた
「とても美味しいです!」
「良かった」
お勘定の時 値段を見てビックリする夏帆に
隆は笑っていた
ディナーを終えて
隆の家の駐車場に着くと
「ねぇ 隆さん…」
「ん?なんだい?」
「約束…覚えてますか?」
「約束?」
「私を救ってくれたて…お別れの時にした約束です」
思い出した隆
お別れの時に夏帆が言った言葉だ
「で、でも夏帆ちゃん 子供の頃の話だし」
「私は大人になった今でも真剣です」
「でも俺ももう38のおっさんだし
夏帆ちゃんみたいな若くて可愛い子…」
その時夏帆にキスされた
「これで責任取って下さいね」
ニコッと笑いそう言う夏帆
「今日はとっても楽しかったです ありがとうございました おやすみなさい」
そう言うと夏帆は車から出て
帰って行った