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幼馴染は聖女らしい。  作者: PARO
最終章 そして俺は神になる、らしい。
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67話 久しぶりの屋敷だ。

セレシア回。料理上手な女性って憧れるよね。ではーー。

「ただいま」

「おかえりなさいませ、ご主人様」

「アリシアか。俺がいない間、どうも有難うな」

「いえ。この程度のこと、当たり前です」

「そうか」


俺の屋敷はとても綺麗に保たれており、俺はかなり嬉しく思った。


「セレシアはいるか?」

「奥様でしたら、今日は自分に任せろと、厨房にいらっしゃいますよ」

「…あいつの料理か。そういえば、セレシアは上手だったっけ、料理」

「私の評価では、とても美味しい部類に入りました」

「だろうな。そういや無駄に料理が上手かったのをからかった事があったっけな」


昔の思い出に想いを馳せている間に、夕食が完成した様だ。


「どうぞ。腕によりをかけてお作り致しましたので、それほど悪い味では無いかと」

「そうか。まぁとりあえず座れ。皆で頂くとしよう」

「そうですね。…アリシアちゃん、今日は食べる側に専念して頂戴?」

「…承知致しました」


少し躊躇ってはいたものの、しっかりと意向は汲んだようだ。アリシアは諦めて、食う側に回った。


「それでは、改めて」

「あぁ。さて、この二ヶ月間で、君は一体どのくらい成長したのかな?」

「…気づいていらっしゃったのですか」

「お前がぶっつけ本番で俺に料理を振る舞うなんてことはないだろう。きっちりと下準備をするはずだ」

「ご明察、恐れ入ります」


図星だったようだ。こういうセレシアの健気さは、とても微笑ましいものがある。…アリス?彼女はぶっつけ本番だろう。そして恐らく、失敗なんてしない。むしろ失敗を成功に変えるまである。


この夜は、セレシアの美味しい料理を存分に堪能して終わった。実は背中を流してくれたりもしたのだが、そこは割愛することにしよう。



『試練の時は近い。備えよ、我が契約者よ』

『あぁ、わかっているよ。セレシアに戻して貰えるのならば、心残りはない』

『お前が龍神となれば、世界が活力に満ち、崩壊の兆しは消える。この試練はお前の覚醒のみならず、この世界を救うためのものでもあるのだ』

『…その事を、敵側は?』

『知ってはいないだろう。我が勝手に利用しているだけだ。ヴリトラも、配下の真龍も』

『成る程。あんな所に真龍達がやってきたのは』

『私の仕業だ。威嚇目的で死者を多数出されてはいかんからな』

『…そうか』

『我からの啓示はここまでだ。…覚醒せよ、我が契約者よ。世界に存在するが故の断りの束縛を断ち切り、世界の悪、理不尽の全てを救済せよ』


また、夢を見た。

自分はどうやら神様にならなければいけないそうなのだが、どうなってしまうのか、不安で仕方がない。


しかし、これで各方面への約束は果たせるというものだ。残りは、可能な限り、犠牲をゼロに近づける事だけ。


「…」


これまでを省みる。アリス、エルフレア、ヘイロウなどに言われた言葉。そして何より、幼少期にカーロンに言われた、この言葉を思い出した。



「いつかきっと、僕を死なせてくれ給えーー。」


師の願いを叶えるため。そして、世界を危機から救うため。

彼は、人としての生を捨てる決意を固めた。

クラム君は人外になりたいようです。大丈夫、きっとなれるよ!私はそう信じている!

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