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幼馴染は聖女らしい。  作者: PARO
第N章 閑話集 〜その時、彼らは〜
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49話 フローラ編② 若さ故の過ちですが、後悔はしません

50部突破しました(プロローグ込み)そして長文注意。

pv、ブックマークも順調に増えております!有難い限りです!これからも頑張るので、どうかよろしくお願いします!なんでもしますので(なんでもするとは言っていない)


「この度はわざわざ助けていただき、誠に有難うございました」


翌日、私と父はマリアス家の屋敷に行き、昨日の事に感謝の意を表そうとしました。


「いえ、息子は男として当然の事をしたのみ。褒めることなどありますまい。目をやられたのは本人の未熟さ故、賠償の類は必要ありませんぞ」

「いえ、実は」

「婚約の話なら、やめて頂きたい。少なくとも息子はそういうでしょう。そんな事のために、戦ったのでは無いとね」

「…グレイス殿は、今」

「生死を彷徨っております。刺客の刃に毒でも塗られて居たのでしょう。解毒はしたようですが完全では無い。僅かに残った毒が暴れております。…全く未熟な。お恥ずかしい限りです」


助けなければ、と心が叫びました。


「…そんな」

「手助け無用。この程度の修羅場で死ぬような後継ぎは、我がマリアス家には不要だ。自力で突破してこそ、騎士たる称号を得るにふさわしい」

「…ですが」


助けなければ、と口が動きました。


「伯爵様。どうか彼と、面会を願えますか」

「貴公の魔法で癒すつもりですかな、先ほども言った通り」

「我がモリアーナ家の女は、自分を守って傷付いた男を癒せずに死なせるようなことはしません」

「…ほう?随分と威勢のいい。言っておくが、我が家の掛かりつけ医が匙を投げた毒ですぞ。貴方に息子が救えますかな?」

「…そんな物、朝飯前です」


私が助けなければ、と頭が活性化しました。


「宜しい。ついてきてくれ給え」

「はい」

「…フローラ」

「お父様、お任せください。私が毒物に詳しいのは、お父様も分かっているはず」

「…あぁ、行ってこい」

「はい」


私が助ける、と体が動きました。


「ここだ」

「くっ、なんだこの毒は。薬が全く効かん!」

「ぐ、あああっ…」


うめき声をあげるグレイス。人には見られたく無いでしょうが、こちらも寝巻きをバラされたのです。イーブンでしょう。


「お助けします」

「…君は?」

「毒に関しては詳しい者です」

「そうか。なら頼む」


グレイスの体に手を当て、彼の身体を診る。魔法が発動し、彼の身体情報が頭の中に入ってくる。

(これは…魔法毒。それも、薬物では処理できない類のもの。毒性も強い。常任なら即死するものを、グレイスは半日以上…)


私の家は帝国の、所謂『転移者』の血が混ざっていて、魔法も他のものより確固たる理論に基づいたものになっています。毒の種類を解析した私は、魔法でそれに対抗する抗体を創成。直ぐに投与し、解毒を行います。


毒物の化学組成、魔法組成を解析し、それに合わせた抗体、解毒薬を瞬時に錬成する。私が風魔法の適性とともに、生まれ持った才能です。

直ぐに効果が出たようで、グレイスが目を開けます。


「…なんだ、フローラか」

「馬鹿者は貴方のようですね。私が居なければ死んで居ましたよ」

「そんな訳があるか。後数日もすれば自力で克服できた。それを邪魔しおって」

「そうですか、では、ご自由に」

「ぐ、ああっ…!」


立場がわかって居ないようなので、先ほどの毒を変異させて、自己回復を再挑戦してもらいます。


「助けて欲しいのなら言ってください?直ぐに解毒いたしますので」

「お前は、悪魔か…!」

「人聞きが悪いですね。貴方の願いを叶えただけですのに」

「く、そっ…。降参だ降参!意地を張って死んではかなわん!」

「あらそうですか、臆病者」


抗体を新たに作り出し、解毒します。…案外楽しいですね、これ。


「はぁ、死ぬかと思った」

「…私の寝巻きの種類を知ってる貴方など、死ねばよかったのに」

「…なら、どうして助けた」

「うるさいですね。やはり自分で克服しますか?」

「やめてくれ。これ以上は俺でも即死してしまう」

「あら、分かっているではありませんか」

「なんなんだ、お前は。目覚めたら急に、性格が変わりやがて」

「好みでは無いかしら?」

「驚いただけだ。というか、それを好むやつなどいるのか?」

「責められるのがお好きな貴方のような人は、好みなのではなくて?」

「おい、人をマゾヒスト呼ばわりするな」


今までは存在価値がなかったこの人ですが、玩具として遊ぶには丁度いい男ですね。


「…おほん。助けて頂いたのは有難い。しかし貴公は今、マリアス家の長男を毒殺しようとしたのだが?」

「これしきの毒で死ぬ男は要らぬと言ったのは貴方でしょう、伯爵様?それにご子息様の願いを、私は忠実に叶えただけです。責められることはないと存じますが」

「…フローラ、お前」


お父様が私の変わりように唖然としているようですが、気にしません。


私は今、決めました。

この男を傷つけるのは私。癒すのも私。

殺すのも私で、救うのも私。


グレイスという男の行動、情動は全て私の管理下にあり、決して逃れることはできないと。


あれ、来た時と思っていることが違いますね?…まぁ良いでしょう。気持ちがこんなにも晴れやかなのですから。


「それもそうか。ともかく、息子を助けてくれた事、礼を言わせてもらおう」

「私のせいで傷ついたのですから、当然の事をしたまでです。褒められることなどありませんよ」

「ほう。…ローグ伯爵。随分と気が強いご息女ですな。これは是非我が家に迎えたいところだ。…どうですかな?」

「そうですか、有難い。今の豹変を見て嫁入りが困難になるのではないかと思いましたが、そう言ってくださるならば安心です」

「では、決定ということで」

「病室でと言うのは奇妙ですが」


何を勝手に決めているのかしらと思いますが、この玩具(グレイス)を公認で好きにできるのなら、吝かではありませんね。


「父上、フローラ殿と一緒にいると、命の危機がするのですが」

「何を言う。我が妻よりは優しい方だろう。それに、常に生命の危機に瀕しているのなら、勘も鋭くなると言うものだぞ」


失礼な事を言う義理のお父様ですね。奥様の顔が見てみたいものです。


「それはそうですが、休む暇もなくなります」

「そんなもの要らんだろう。求める方が甘い」

「ご安心ください、グレイス様。どんなに傷ついても疲れても、私が癒して差し上げますから」

「おい、フローラ。どうしたんだ。昨日までお前はそんなんじゃなかっただろう!」

「失恋で目が覚めましたわ」

「淑女からサディストへ進化する事がか!どんな覚め方だ!」

「覚醒した、と言う事でしょうか?」

「俺に聞くな、俺に!」


そうですね。どうやら私は、失恋によって覚醒したようです。直ぐに諦めるのか、と言う方がいらっしゃったら、どうぞ。優しく丁寧に、神経毒で麻痺させて差し上げましょう。


若さ故の過ちですが、後悔はしません。

この方が前よりも強くなれそうですし、何よりこんなにも、幸せですからーー。

フローラ脱落(?)そして、まさかのドSに覚醒。


某将棋アニメを見て、ドSキャラが居ないなーと考えた結果です。不自然ではないでしょう、多分。


毒について詳しいと言うのは、女性としては良くないため隠していました。グレイスを救えてよかったね、フローラーーって、手が止まって、更新が出来ない!


華「あらあら、どうしたのですか?作者様。今日中に10話更新するのでしょう?」


クソっ、手が、うごかねぇ…!

(飯行ってくるので更新一旦停止。)


では、後ほど。優しい優しいフローラさんは、直ぐに解毒してくれました。素晴らしいね!


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