改名します
私がではなく作中のキャラです。
これが原因でエタってたこともなくはないので。
嘘ですホントは仕事で疲れちゃってたからです。
でもなぜかその原因が消滅してしまったので久々に手を加えることにしました。
あとのことはまた考えます。
廊下に誰もいないことを確認してドアに鍵をかける。
いま部屋には俺とハルの二人だけだ。
「今日はお前のことで大事な話がある」
「!……はい」
ハルは期待と不安の入り混じった表情の見本みたいな顔つきで床に腰を下ろす。
なんで床に……まあいいか。
勿体つけないでさっさと本題に入ろう。なにせ数年ぶりだからな。
「ハル、お前をその名で呼ぶのは今日限りだ」
「………………っひ―――――」
あれ?思ったより反応薄いわね。
もっとひんひん泣いて嫌がるかと思った。
あんまりうるさいようならビンタしてやろうと思ってたから、手間が無くてよかった。
……ん?
あの…息してないんですけど、これってやっぱマズイですかね?ですよね。
うわああー!!
「そりゃっ!」
ドンッ ミシッ
ノーラちゃんが気合とともに、ハルの背中に当てた手を強く押し込む。
なんでも、ノーラちゃん家に代々伝わる気付け法らしい。ノーラちゃん家ってなんだよ。
ところで、それはあなたのパワーでやっていいものなの?
内部から粉々に飛び散ったりしない?さすがに原型とどめないモノを女体と認識するのは俺にはまだ少し早いんだけど。
「……かひゅっ……!」
おおっ!息を吹き返した!
今日からパワー系ヒーラーを名乗るといいですよ!ふざけるな!
目を覚ましたハルはしばらくぼんやりしていたかと思うと、急にぼろぼろ涙を流したり、しきりに何かを掴む動作を繰り返したり、ひぃと鳴いたりしていたが、今はベッドで眠りに就いている。
「よく効く薬なの。私が作ったんだよ」
飲ませてもらった鎮静薬のおかげか、ベッドからは穏やかな寝息が聴こえてくる。
一時は昏睡姦の是非を問う脳内大会議が開催されたり賛成多数になりかけたりしたが、とりあえずひと安心。今後は議会工作にも注力したいところ。
ノーラちゃんが謎の万能感を発揮してるのが少し気になるけれど…
「それで、いったい何があったの!誰がハルさんにこんなことを?!」
「ああ、それなんだが。実は……」
「う、うん…」
「ハリュだ」
「えっ、なにが?」
「この金毛キツネ奴隷おクチ担当ママ候補貧困ヒロイン枠田舎娘さん(15)の名前は今日からハリュだ。俺が決めた、今決めた。嘘。ほんとは4年くらい前から決めてた。じゃあ今まで何してたの?やめて、その話したくない」
「ダストさんなんか変だよ!?別の人の意識が混じっちゃってない?!!」
そんなことありませんw足しはだいじょうううぶでs・
☆彡
「つまりハルって名前の人が他にもたくさんいるから、別の名前に変えようってこと?」
「そういうこと」
「う~ん…私は他にこの名前の人知らないけど」
まあ別の世界の話だからね。
そりゃもう男も女も老いも若きも人もケモノもケモ男もインドの墓廟もみーんなハル。往年のレイを思い起こさせる乱用っぷり。
ひねくれ者のおいらにとっちゃ皆と同じは耐えらんねえんだ!個性!独創!ユニークなお子さん!黙れっ!俺は変態だぞ!!
とはいえあまりかけ離れた名前だと理解が追い付かなくなって混乱して混乱してこんrんstEkkんrあああ、ほらダメだ。
ということで、なるべく元の語感に近くてあまり使われていない名前というとこれになったんだ。
なんかマヌケっぽくて変な名前だってのは承知してるけど名前なんて慣れちゃえば意外と何も感じなくなるもんだ。そうだろ光宙?
そういやノーラちゃんの名前も割と他で見かける気がするけど……
まあ、そっちは別にいいか。どうせサブヒロインですらねえ便利キャラなんだ。おっと!これ以上はネタバレになるから言えねえなぁ!
もっとも、奴が気まぐれを起こしてこの設定自体ボツになる可能性は大いに有り得る。
俺が宿屋に婿入りする未来もあり得る。(親父はしぬ)
「親父の死を乗り越えて、二人で手を取り合って生きていこう」
「な、なんなの急に!?そういうのは、もっとこう、いっぱいデートとかして……いやいや、そうじゃなくて……あっ!いやっていうのは“嫌”って意味じゃなくてね、えっと……その……あ、違う!?お父さん生きてるよね?!」
そこに気付くとはさすが我が愛しの姪御殿よ。
「ノーラちゃんは賢い子だな」
「そ、そうかな?えへへ……」
ほらもう設定揺らいでる。未来は未定なのだよ。
プロットだかプントロだかいうのはだなぁ!作ろうと、は思った…んですよ?でもなんか面倒になっちゃって…
いかん、だいぶ同化が進んできている…
俺はダスト・スターだ、誰がなんと言おうとダスト・スターなんだ。この妄想駄文小説の主人公だ。
「そういうわけだから、今後…というか、最初からハリュだったことになるからよろしく頼む」
「最初から…?よくわからないけど、そういうものなんだね」
「改稿は折を見て順次行っていく予定です(予定です)」
「はい、わかりまし…あっ!またダストさんじゃない人が喋ってる?!誰なの!」
まずいな…だいぶ混じってきている。
やはりメタ回は危険だったか。
「すまないノーラちゃん、俺も少し休む必要があるみたいだ」
「そうだね。少しと言わずしっかり休んだ方がいいよ、それ。絶対ヘンだもん」
「ありがとう。また本編で会おう」
「うん。……は?」
じゃあ、おやすみ。
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