54 彼の名は
草深い広大な平野は人智の及ばぬ魔境である。
そこでは死は常に隣に在り、いつ命を落としてもおかしくはない。
「だから野生のトカゲが事故で死ぬこともあり得るわけだ」
俺は悪くない。
「グワッハッハッ」
「こらっ!シッ!」
バシッ
「グエッ」
荷トカゲの奴め、自分は無関係だからって…ちくしょう。
「あ、主様のなさる事に間違いがあるはずありません!」
「うん…そうだな」
唯一の目撃者が言うのだから間違いない。
証拠を残してきてしまった気がするがまあ大丈夫だろう。
野生動物の生き死にをいちいち調べる暇人なんかいるはずない。
いるはずない…
「あの丘を越えたら昼食にしよう」
「はい、はい、美味しいものをお作りしますね!」
なぜだかハルは妙に張り切っている。
できればお肉抜きでお願いしたいところだ。
今は何となく肉食を控えたい気分なので。
◇◇
丘を越えたところで5,6人の兵士らしき一団が目に入った。
いや、待ってください、違うんです、事故なんです!
「あ!こちらへ来てくださーい!」
見つかった!
…しかし容疑者に対する態度にしては丁寧だな?
よく考えたらついさっきの事故が、もう調査が始まってるわけないか。
たぶん検問か何かだろう。
ここは素直に言われた通りしておこう。
「なんでしょう?」
「荷物を検めさせていただきます」
やっぱりただの検問だ。
俺はもう身分証不携帯の不審者ではない。
Fラン冒険者証はいつでも取り出せる位置に仕舞ってある…よね。
「はい、では手荷物はここへ。命が惜しかったら大人しく従ってください」
腕章を着けたリーダーらしき人が短剣をチラリと抜いてみせる。
ハハッ!お役人のくせにウェットの効いた冗談だ。嫌いじゃないぜ。
「ではワークリザードと積荷を全て、それからその剣も頂戴します」
「ん?」
なんだか言ってることがおかしくないか。
「あとはそちらの女性…奴隷ですね。所有権放棄届に署名をお願いします」
ちょっと待って、何で俺がハルを手放す流れになってるの?
「…少し確認したいんですが」
「はい、どうぞ」
「あなた方は何者なんですか」
「おや?ご存知ありませんでしたか。我々は盗賊です」
「と、盗賊ぅ…?!」
このどう見てもお役人な人達が盗賊だと?
聞き間違い…でもないか。
いつの間にか俺達を取り囲む位置についている。
しかし皆が皆、髭を剃って髪もきちんと整えて、揃いの槍と革鎧を身に着けている。
これを見て盗賊だとは普通思わないでしょう。
「ご安心ください、身の安全と路銀は保証いたしますので」
いや、俺が驚いたのはそこじゃねえよ…
ってか路銀は残してくれるのか。優しいなおい。
どうもこの世界はビジネスライクな対応をする人が多いとは思ってたけど。
まさか盗賊までとは思わなかった。
俺の戸惑いをよそに、リーダーらしき人が話を続ける。
「失礼ですが保険には加入されておいでですか?」
保険?あぁ…健康に厚生に雇用と……うっ。
「払っていたな…」
「でしたら証明用に差し障りの無い程度で、サービスで斬り傷をお付けしますが?」
なにそのシステム。
問答無用で斬り付けるんじゃなくて希望者限定なのかよ。
っていうかもしかして保険屋とグルなんじゃ…
「いかがでしょう?」
う~ん…どうしよう。
なんかこいつらをやっつけちゃうのは気が引ける。
なぜか今は殺生を控えたい気分だし。
「ちなみに斬るとしたらどの辺なんでしょう」
ちょっと興味も湧いてきたのでもう少し話を続けてみる。
「通常は腕部に浅くですが、傭兵や冒険者の方は顔を希望される場合もあります。箔が付くそうで」
そう言って短刀を引き抜き、「この辺です」と指し示す。
立派な意匠の短刀だが、俺の守を突破できるようには見えない。
「ふむ、斬れれば…だがな」
おもむろに短刀を掴んで、そのまま握り潰す。
「なっ!?」
ちょっと強めに引っ張ると、水飴みたいにグニッと伸びて切れた。
「いかがでしょう?」
捻じ切った刃部分を向けて尋ねてみる。
「…………なるほど、良くわかりました」
短刀の残骸をしばし見つめた後、周囲の仲間に目配せする。
むっ…!やる気か?
ハルを庇える位置に移動し、荷トカゲは…あれ?いない。
さて、この人数が相手にどう逃げ…戦うか。
盗賊達は各々武器を手に取り――
「どうやら当方の手違いだったようです。誠に申し訳ございません」
「「「「申し訳ございません!」」」」
地面に置いて一斉に頭を下げた。
「…は?」
「貴方様には到底敵いようもございません、どうか命ばかりはご寛恕ください」
それ襲われた方の台詞じゃないの。
なんで盗賊が命乞いしてんだよ。
「手違い、ねぇ…」
「はい、何卒…」
襲う相手を見誤ったことを「手違い」と称するのか。
虫が良いとは思ったが謝ったので許してやろう。
今の俺は仏の如く慈悲に溢れているんだ。
「西部大平原の地図です、盗賊の活動範囲と拠点が記されています」
「ほう」
許すと言ったら盗賊達は自主的に金品を差し出してきた。
こういう場合、所持金の7割を出すと決まっているらしく、実にスムーズに事が運ぶ。
ほんと何なの…この盗賊。
それ以外には今ある物で一番価値の高い物が対象になるんだとか。
今回はこの地図がそうらしい。
「ただ近頃は盗賊よりも、活発化した魔物こそ脅威となり得ますので十分ご注意ください」
「わかった、気をつけよう」
なんかもう誰と話してるのか分からなくなってくる。
この人って、あれ…保安官だっけ?
「特にこの先の街は魔物の大群に包囲されているそうです。近寄らない方が賢明かと存じます」
「なるほど」
あらやだ怖いわね~、聞いた?奥さん。
「……」
奥さん…じゃなくてハルは未だに呆然としている。
お子様にビジネストークは退屈だったかしらね。
「では我々はこれで失礼します。この度はご迷惑をお掛け致しました」
「いえいえ、とんでも…あ、うん、まったくだ」
「奥様も驚かせてしまい申し訳ございません」
「え…わたし…?…あ!あ、あの、あの…」
「うん、まったくだ」
「んふゅ!?!?」
最後にまた全員で礼をして馬に乗り去って行った。
ちなみに馬具も全員お揃い。ほんと何なの。
「…じゃあ行くか」
「あ、はい、はい。引き返しますか?」
「えっ?」
「えっ?」
俺とハル、同時に疑問の声を上げる。
どうして引き返すの?
まさか俺のニート病が伝染したのか。
「次の街へ行くに決まっているだろう」
「えっ、えっ、でも魔物に囲まれていると…」
なんださっきの話ちゃんと聞いてたのか。
ぼんやりしていても状況をきちんと把握している、きっと俺に似て賢くなったんだな。
「そのことなら大丈夫だ」
こんなこともあろうかと何も考えてないから。
到着する頃には解決してるだろう、という甘い見通しでこのまま進みましょう。
「二人一緒にいれば何も心配いらない」
もしダメでもその時は引き返すなり、その先の街へ行くなりすればいい。
ハルと飯さえあればどこでも生きていけるんだからな。
「…はい、はい、どこまでも主様のお供をいたします」
ハルも覚悟を決めたようで、キッと表情を引き締める。
あらかわいい。
なんかこう、ボロクソに負かして心を折ってやりたくなるね。
□□□
「ひぃ…!もうお許しください…」
負かしてやった。
ボロ雑巾になったハルが地面にベタッと転がっている。
随分こねてやったからいい塩梅に柔らかくなったに違いない。
さあ観念しろけつね!
うどんにして食ってやるぞ!
「主様、起きてください主様。お食事ができましたよー…」
「うぅん…食ってやる~…」
ちゅるん
「ひゃあ!?あ、あ…」
そうそう、この細くて柔らかい、なめらかな舌触り…
「…ん?」
何だこれ?うどんじゃないよね。
「ひっ、ひっ、ひっ、ひゃ…」
目の前で悶えるキツネっ娘は何だろう。うどんじゃないよね。
エプロンなんか着けてかわいいわね、お料理でもしてたの?
…あ、そうだ。
ご飯ができるのを待つ間、昼寝してたんだ。
最高にニート!とか思って寝転んだところから記憶が無い。
かなりぐっすり寝込んでしまったらしい。
「ひゃん、ひゃん、ひぃ!だめっ…まだ…!」
そして寝ぼけてハルの指を啜ってしまったというわけだ。
きつねうどんは麦が煮えるまでの短い夢であったか。
あぁ…うどん食いてえなぁ。
「ど、ど、どうぞ…主様」
やけによそよそしいハルが器を差し出してくる。
「うん、ありがとう」
湯気の立つ器を受け取り中身を見る。
あめ色のスープに細長い麺が浮かんでいる。
これってもしかして…
「これは何という料理なんだ?」
「え?あの、あの…“オウドン”です、ごめんなさい」
何で謝るのか知らないが、予想通りうどんだった。
よく見たらこれ、荷物の中にあった革紐じゃないか。
紐ではなく乾麺だったのか。
にしても“オウドン”ね、何となく誕生の経緯は想像つく。
具は油揚げ…ではなく干した魚の切り身を少しと人参みたいな野菜、それと何かの葉っぱ。
たぶんこれらが出汁も兼ねてるんだろう。中々にお上品な味わい。
汁がちょっと薄味だったり、フォークで食べたりと微妙に違うところもあるが、異世界にしてはよく再現されている方だろう。
ヒカル君(6)はうどんが好きだったのかな。
まあ総評すると…
「美味い、な」
丁度食べたかったということもあり、1.125倍くらい美味しく感じる。
街を出てから久しく味わっていなかった充足感。
何の不満も不安も無い、純粋に食事を楽しめるこの…あっ、待てよ…
いつものパターンだとこの汁うどんにも何かしら問題があるんじゃないか。
ハルの作った食事を食べるのは二度目だが、例のジンクスはまだ消えていないような気がする。
「(この中で怪しそうなのは…)」
やはりこの葉っぱだろう。
見た目は白菜に似た普通の葉野菜だが、何事も見た目で判断してはいけない。
俺はそれを亡きイケ高君から教わった。
【スキル:鑑定 を発動しました】
〔霜大葉〕
品質:中
効果:健胃作用
価格:銅貨1枚
備考:胃の調子を整え、食欲増進・食中毒予防に効果がある
疑って悪かった。
怪しいどころか、むしろこいつが安全性を高めてくれていたんだな。
何事も見た目で判断してはいけない。イケメンはみんなしね。
懸念が払拭され、さらに1.126倍くらい美味しく感じる。
あっという間に食べ進め、2杯目をおかわり。
「もう一杯くれ」
「あ、はい、はいっ!」
おかわりこそどんな美辞麗句にも勝る調理者への最大級の賛辞だろう。
不安そうにしていたハルがみるみる上機嫌になっていく。
「うふ…!んふっ」
笑みが抑えきれないといった感じで、時折俯いては肩を震わせる。
「大婆様に料理の手ほどきでも受けたのか?」
「いえ、いえ、そういうわけでは…あ、でも調味料を分けてもらったので使ってみました」
そう言って小さな壷を取り出す。
「ほほう…」
キツネ族秘伝の隠し味か、その正体がいま明かされる!
【スキル:鑑定 を発動しました】
〔調味液〕
品質:高
効果:旨味増大
価格:銀貨3枚
備考:夜甲虫の腸液から採取された調味料
料理の味を良くする
「…………」
「片付けをしてまいります」
「頼む」
俺は荷トカゲを散歩させに行くふりをして、丘の裏に回りこんで吐いた。
□□□
あるBランク冒険者が、最近新たに出現したクレーターの調査から帰還した。
近頃めっきりクレーター調査専門になりつつある彼は、実に手際良く依頼をこなした。
詳細な調査結果はもちろんのこと、付近にあった魔物の屍骸とクレーターの底からも魔物のものとみられる破片を発見し、その一部を持ち帰った。
「確かに引き渡したぜ」
「ええ、ご苦労様でしたゴンゾさん」
報酬を受け取り立ち去る冒険者に向けて、密かに感謝の念を送る。
彼にはこのところ公私に渡って世話になりっぱなしだった。
彼のおかげで元恋人と復縁でき、今は久しく感じていなかった幸福感に包まれている。
今も部屋で待つであろう彼女の姿を思い浮かべると頬が緩む。
帰りを待っていてくれる人のことを思うと仕事にも一層身が入る。
弛緩した気持ちを引き締め、受け取った魔物の破片を分析する。
「これは…」
結果は驚くべきものだった。
内部から破裂したと思しき破片だが、その硬度は実に恐るべきもので、
これを外皮として纏っていたならば、この魔物の推定防御力は500に届く。
生半可な攻撃ではかすり傷ひとつ付けることもできない、桁外れの化け物だ。
「こんな奴を一体誰が倒したというの…」
それも周囲の地面ごと吹き飛ばすほどの凄まじい攻撃。
あり得るとすれば大規模な魔術を用いた断続的な飽和攻撃。
だが、それを可能にする高位の魔術師など、記憶を探ってみても思い当たるのは一名のみ。
王国騎士団長と双璧を成す護国の要、“客員宮廷魔術師ミュウ”。
もし彼女ほどの有名人が近くを訪れていれば必ずギルドへも報告が入るはずだが、今のところそれらしい目撃情報は影も形も無い。
「となると、あの人か…」
今ユイツの街で話題の、救世主の姿を思い浮かべる。
「ギルドマスター、魔物のスケッチが仕上がりました」
思案に暮れていると、不意に声が掛けられた。
紙束を持ってやって来たのは、その涼やかな声に見合わぬ筋骨逞しい男性エルフだ。
「ありがとう、早速見せてくれる」
「はい、どうぞ」
上質の植物紙に描かれた魔物のスケッチ。
発見された魔物の遺骸は、同行したこのエルフが描き写していた。
トカゲに似たその魔物の特徴を、細部に至るまで詳細に写し取っている。
当初はその戦闘力を期待してギルドで購入した奴隷だが、意外な技能を持っていたことから、今では主に手配書の作成を担っている。
「やはり同じね」
王都から通達されている魔物の手配書。
その中でも特に注意が必要とされているのが、昨年の冬――王国の北の守りであるノッセラ砦を陥落せしめた4体の強力な魔物達だ。
王都からの救援が到着した頃には既に何処かへ姿を消し、その後も時折現れては街や村を破壊し尽くす。
国の根幹を揺るがす脅威として、国軍は血眼になってその所在を探っている。
スケッチに描かれていたのは、まさしくその内の一体、“フレイムラプトル”に相違あるまい。
奇妙なことに、その身体に外傷は一切見受けられない。
調査員の見解では、全身を極低温に曝され、短時間のうちに命を落としたと推察される。
「…どういうこと」
そんなことができるとしたら氷魔法以外には考えられない。
しかしその希少な魔法の使い手は今の世には存在していなかったはず。
「あなたエルフよね、何か心当たりは無いかしら?」
エルフといえば最も魔力の扱いに長けた種族。
目の前の筋肉達磨は例外だろうが、知己の中には詳しい者がいるかもしれない。
「残念ながら存じ上げません」
「でしょうね」
期待していなかったので特に落胆することもない。
「ですがあの魔物を討ってくださった方には是非とも御礼を申し上げたいですね」
フッと目を閉じ、微かに俯く。
顔だけならば流麗なエルフに見えないこともない。
「これで里の者達も浮かばれるでしょう…」
「まさか、あなたの里は…」
憂いを含んだ面持ちは、どこか儚げな魅力を湛えている。
その下のゴツゴツした体つきが全てをぶち壊してはいるが。
「…ええ、焼かれました。あの時の私は妹を連れて逃げるのが精一杯でした」
「そう…それは、お気の毒だったわね」
何故エルフが奴隷になっているのか疑問だったが、彼の話を聞いて得心がいった。
恐らくは妹を守るため自ら奴隷となったのだろう。
「里を逃げ出した私達は山奥の洞窟に逃げ込んで、妹と二人っきりで…フフ…フフフフ」
「あ゛?」
おかしな笑い声が耳に届き、己が目算の誤りに気付く。
このエルフは時折こうして夢想に耽る悪癖があった。
頭の中の在りもしない事象をまるで事実のように語ってみせる。
「くっ!この…!」
騙されるのはこれで二度目だ。
「ふぅ…ダメね、皆の意見も聞いてみましょう」
「フフフフ、フフ、フフフフフ…」
不快な疲労感を覚え、溜め息を一つ吐くと、未だ夢の中にいる馬鹿を置いて部屋を出た。
その日の午後、恋人との楽しい昼食のおかげですっかり気持ちの晴れたギルドマスターは、幹部達を集めて意見を求めた。
「そういえば…有翼獅子を氷漬けにした魔術師がいた、との情報がありましたね」
「俺もじいさまからそんなこと聞いたな。『わしが育てた!』とか言ってたから話半分だったが…」
意外にも問題の魔術師の情報がいくつも挙がる。
ギルドに報告はされていたものの、眉唾物として切り捨てられ、ギルドマスターの耳には届いていなかったようだ。
「私は…遠くからですが見ていました、あれは確か狐の女の子でした」
そんな中、給仕をしていた受付嬢が恐る恐る発言する。
「狐の……?」
言われてみれば最近そのような者を見た覚えがある。
何か強烈な印象に上書きされてしまっているが、どうにか記憶の底から引きずり出す。
「…あっ!」
いた、確かにいた。
あの謎の新人冒険者が、街を出るときに狐の娘を連れていた。
「やっぱり…!あの人が!」
後から知ったことだが、彼こそが有翼獅子の大群を退けたこの街の救世主。
いま話題の、勇者と目される人物だった。
「すぐ各地のギルドに連絡して!もし彼が来たら必ずつかまえるように」
「はっ、畏まりました」
現段階では憶測の域を出ないが、フレイムラプトルを討伐したとなればその功績は計り知れない。
褒賞も金貨10,000枚を超える大金である。何としても本人から詳しい話を聞かなければ。
「謎の新人さん…いえ、勇者様、貴方は今何処で戦っておられるのですか…」
慌しく行動を始める幹部達を尻目に、窓から遠くを見つめ独り呟く。
あろうことか勇者相手に暴言を吐いた自分に対しても決して怒ることなく、
その覇気をもって蒙を啓き、元カノとよりを戻させてくれた。
失禁寸前まで追い込まれた苦い記憶は、いつの間にか美しい思い出に改変されている。
「どうぞいつでもギルドをお訪ねください、私共は全力で貴方様をお支えします」
ダスト・スターの名は最重要人物として全世界のギルドに通達された。