終わりの少年と始まりの絶望
那智 火虎 (ナチ カコ)
黒目黒髪、細身、身長170cm、17歳。戦争マニア。
7歳の時に両親を事故で失う。その後、親戚をたらい回しにされ、どこに行っても虐待を受けていた。最終的に13歳の時に孤児院に預けられ、現在は虐待を受けることなく生活している。
孤児院のテレビで見た世界史の教育テレビで再現していた昔の戦争を見てから戦争マニアとなる。
現在は高校2年生でクラスメイトからは浮いていて、軽いイジメを受けている。なお、その原因は自信の人付き合いの無さと鈴山 麗華が絡んでくるからだと思っている。
鈴山 麗華 (スズヤマ レイカ)
黒目黒髪、細身、巨乳、身長163cm、16歳。
明るく社交的な性格をしていて誰にでも仲良くしようとする。
学校で1、2を争うほどの美人であり、男女問わずに人気が高い。
生徒会に所属しており、そこの生徒会長のハーレム要員だとか噂されているがそれは本人が否定している。
クラスで浮いている火虎を心配しており、よく声をかけるがそれが原因で火虎がクラスから浮き、イジメの原因になっていることに気がついていない。
山城 光輝 (ヤマシロ コウキ)
黒目黒髪、細マッチョ、身長180cm、17歳。
イケメンで性格は正義感に溢れた好青年だが、思い込みと勘違いが激しくナルシスト。
生徒会長をしている一方で生徒会に所属する女子生徒をハーレム要員にしていると噂が立っている。
評判は悪くなく、クラスではリーダ的存在。
麗華にかまってもらっている火虎を嫌っている。
新見 沙羅
黒目黒髪、細身、貧乳、身長180cm、16歳。
生徒会員、兼、光輝のハーレム要員。
スレンダーな体と高身長が特徴的な女子生徒。クラスでの人気も高く、麗華の友人。麗華がかまっている火虎を嫌っている。
浜坂 静香
黒目茶髪、細身、童顔、身長148cm、16歳。
生徒会員、兼、光輝のハーレム要員。
低身長、貧乳、童顔のロリっ子としてクラスの一部男子の間で絶対的な人気を誇る。麗華の友人で、麗華がかまっている火虎のことは嫌ってはいないが避けている。
太田 拳哉
黒目金髪、筋肉質、不良、身長185cm、17歳。
クラスの中で浮いている火虎をイジメている不良、イジメの内容は段々とエスカレートしている。
光輝に気付かれているが光輝は火虎が嫌いなので黙認している。
山田 相太、飯田 悠人、鈴木 晶
身長173前後。黒目金髪。筋肉質。
拳哉の取り巻き。
★★★★★★★★★★本編↓
なあ?世界は屑だと思わないか?
なあ?ヒトって屑だと思わないか?
これは、壊れてしまった1人の少年の物語。
★★★
「それではこれから迷宮の中に入る!気を引き締めろ!」
「はぁ…」
「頑張ろうね火虎くん!」
俺は今、迷宮の入り口に立っている。入り口に立っている。
…………大事な事なので二回言いました。
「めんどくさいなぁ(ボソッ)」
思い出せば原因は約1ヶ月前の事、いつも通り教室でぼっち飯をとっていた俺はふと床を見ると魔法陣が現れて俺を含むすべてのクラスメイトを異世界に勇者として転移させた。
厨二病じゃないよ?
まあ、そこでクラスのリーダ的存在の山城 光輝って奴が勝手に勇者ヤローゼーとか言い出してそのまま流れでステータス確認。
準備待ちの間に魔王がなんちゃら、魔族がなんちゃら、光の神がどうたらこうたらずっと言っていたが俺は無視、で、ステータス確認したんだが。
テンプレここに来たれりだった。言うなればクズ職ってところだ。文字化けとかあればその後に俺TUEEEが期待できるがそれもなく、なまじ職自体はレアだから嫌になる。
クラスの不良どもは調子に乗ってイジメが酷くなるし、この間は両腕を折られたしな。
しかも麗華さんは未だにかまってくるから余計にイジメが酷くなる。正直、うざったいしやめていただきたい。え?好意はないのかって?んなもんあるか馬鹿野郎。イジメの原因作ってる奴に好意を抱くやつは変態かドMだけだ。
ん?俺のステータス?ちっ、見たけりゃ見やがれ馬鹿野郎。
Name:那智 火虎
Age:17
Sex:男
Job: 指揮官
Level:2
HP:50(−25)
MP:200(−100)
STR:50(−25)
VIT:50
AGI:50(−25)
INT:50(−25)
MID:50
DEX:50(−25)
LUK:10(−5)
スキル
身体強化Lv2
魔力操作Lv5
特殊スキル
攻撃陣形(仲間全員のSTRが3%UP)
防御陣形(仲間全員のVITが3%UP)
突撃陣形(仲間全員のAGIが3%UP)
魔攻陣形(仲間全員のINTが3%UP)
魔防陣形(仲間全員のMIDが3%UP)
特殊陣形(仲間全員のDEXが3%UP)
*注意*
このスキルは自分を除きます。
称号
【勇者】【指揮官】
あ?特殊スキルあるから良いじゃないかって?
全然良くねえよ。全員の能力をあげれるのは1種類のSTだけで重複は出来ないし、たったの3%しか上がらないから効果薄いし、何より俺はクズ職の効果で「自身は攻撃が出来ない」だけでなく、「VIT、MID以外のステータスの半減」が付いている。
仲間の強化なら付与魔法使いがいて、そっちの方が効率も上昇率も良い。しかもステータスの半減はなくても他の奴らは俺よりステータスが高い。全く嫌になる。
だから殴られても蹴られても、俺は反撃できないし不良どもにとったら言いストレス発散の道具だったんだろう。怪我をしまくったせいかレベルも1上がって身体強化と魔力操作を覚えれたしそれはプラスだな。
そんな事を考えていると迷宮の中にどんどん入り始める。はあ、ついていくか。
★★★
迷宮の中に入って2時間くらいだろうか?今は大分、下の階層に来たみたいだ。クラスメイトは初めは戦闘に緊張していたみたいだが今は完全に調子に乗っている。
………こういう時って絶対に何か問題が起こるよな?俺がそう考えたその時、先頭で迷宮に出てくる魔物を倒していたやつが大部屋の中にあった宝箱に群がっていた。
「おい!早くこれ開けようぜ!」
あいつは……ああ、太田 拳哉か。俺をイジメてる不良のリーダー格だな。うん、てか取り敢えずこのままだと確実に罠か何かが作動するから逃げようかな。
「火虎くん?どこ行くの?」
チィッ!麗華さんに気付かれたか。これじゃあ逃げれない。
ガチャッ‼︎
「えっ⁉︎」
「うわぁあ⁉︎」
拳哉が宝箱を開けた途端に地面に魔法陣が浮かび上がって光った。目を開けると見覚えのない暗い大部屋だ。うん、やばいわー。このパターンだと次に起こるのは確実に………
「ギャァァァァァァァァッ⁉︎」
「ま、魔物だ、ギャァァ⁉︎」
デスヨネー。
悲鳴の上がった方を見ると大量の騎士鎧とボロボロの死神みたいなのがいた。うん、予想通りモンスターハウスだわー。テンプレすぎるわー。
他のクラスメイトは混乱していてどんどん殺されている。
「よし、逃げるか」
「こっちに来い!転移魔法を使う!」
丁度、俺たちのお付きの兵士長が魔法陣を発動させていた。俺もそちらへ向かって走り出し、
「火虎ぉぉぉ!お前はぁ、こっちだぁぁぁあ!」
ズドッ
「うぶっ⁉︎」
「そこで死んでろ!」
太田が俺の腹を殴り、魔物たちの方へと俺は飛ばされる。その隙に他の奴らは転移魔法を発動させて逃げてしまった。
残ったのは俺と、死体と、魔物。
「うわぁぁぁぁ⁉︎」
俺に魔物がゆっくりと近づいてくる。
ガチャガチャガチャガチャッ
カラカラカラカラカラカラ
鎧と骨が俺を嘲るように嗤う。鎧の剣が俺の左腕を斬り、骨が俺の右腕を裂いた。
「ぎっ、ギャァァァァァァァァ⁉︎」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い熱い痛い熱い痛い熱い熱い熱い痛い熱い熱い痛い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い
言いようのない激痛が俺を襲う。
(はは、やっぱり異世界でも世界は屑だわ……)
俺に手に持った得物を振りかぶる鎧と骨が見える。ここで俺は死ぬんだろう。
(けっ、お前らなんて….死んじまえ……………)
ビュオンッ!
『対象のHPが3%を切りました。対象が死を覚悟しました。対象が願いを込めました』
『対象は条件を満たしました。レア職業「指揮官」を特殊職業「支配者」へ進化させます』
『進化完了、対象の願いがスキルと一致しました。【命令】を実行します』
ガシャンッ
「……は?あっあがっ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ⁉︎」
鎧と骨が倒れ、次の瞬間に俺の頭の中に大量の情報が入り込んでくる。俺はあまりの情報の多さに頭を抑えた。いつのまにか両腕も再生されたようだ。
「はぁ、はぁ、そうか、そういうことか」
俺はスッと立ち上がって周りを見渡した。周りには未だに大量の鎧と骨が俺に向かってきている。俺はそれを見ながらも焦らずに行動を始める。
「【命令】、跪け」
ザッ、ガチャッ‼︎
次の瞬間に部屋の中にいた全ての魔物は跪いた。鎧は剣を地面に刺し、片膝立ちをしながら頭を垂れ、骨は鎌の石突きを地面に突き刺して頭を垂れている。
「【命令】、俺が魂まで消え去るその時まで俺に仕え続けろ」
『『『『Yes、master』』』』
「【命令】、全員、進化しろ」
カッ‼︎
次の瞬間には姿の変わった鎧と骨がいた。俺はそれを見て満足してから自身のステータスを見る。
Name:那智 火虎
Age:17
Sex:男
Job: 支配者
Level:17
HP:5000
MP:10000
STR:10
VIT:10
AGI:10
INT:10
MID:10
DEX:10
LUK:10
スキル
無し
特殊スキル
命令(命令を指示されたものはそれが何であろうと実行される)
称号
【裏切られた勇者】【支配者】【復讐者】
俺はステータスを、見て満足すると今は俺の支配下にいる鎧と骨を見る。進化にも種類があったようだ。
ファントムアーマー(70体)
アンデッドナイト(40体)
デスリーパー(110体)
アンデッドジェネラル(20体)
デスクイッカー(20体)
アンデッドロード(1体)
ツヴァイカオス(1体)
ファントムアーマーは赤い鎧に剣と槍を装備して、アンデッドナイトは黒い鎧に同じ武器、ジェネラルは黒い鎧に金の意匠があり、二本の大剣を持っている。
デスリーパーは黒いローブを羽織ってデスサイスを持っていて、デスクイッカーは黒いローブを羽織り、大振りのナイフを二本持っている。
アンデッドロードは4本腕の赤黒い鎧で、大剣を4本持っている。ツヴァイカオスは赤黒いローブを羽織って、4本腕で4本のデスサイスを持っている。
さて、こいつらを使って他の魔物も支配しに行くかな。
★★★
3日後
「これくらいいれば十分か」
俺は迷宮の中にいた殆どの魔物を支配下においた。これであとは他の勇者(笑)を殺しに行くだけだ。
「行くぞ!」
俺は黒い竜に乗って勇者のいる城へと向かった。
勇者side
「竜だ!竜が攻めてきたぞー!」
「早く勇者様たちに連絡を!」
「【命令】、焼き払え」
『『『『グルオオオオオオオオオオオオンッ‼︎』』』』
「ギャァァァァァァァァ⁉︎」
「熱い!熱いぃぃぃぃい‼︎」
「あーっはっはっはっはー‼︎」
俺は全身を火ダルマにしながら走り回っている兵士を見ながらも大笑いした。こうして虐殺の限りを尽くしていると、少しして見慣れた顔の奴らが姿を現した。
「よう、お前ら。地獄から復讐に戻ったぜ?」
「火虎!君は何でこんなことをしているんだ!」
「あ?光輝だっけ?そこの不良に裏切られたからに決まってんだろうが」
俺はそう言って太田、山田、飯田、鈴木の4人を指差す。俺に指された4人はビクッとした。
「だからと言ってこういうことをして言い訳がないだろう!」
「だから?第1、あんたらも俺の事を見捨てただろ?俺はお前らが大嫌いだ、だから死ね。それだけだ」
「火虎くん⁉︎どうしてそうなっちゃったの⁉︎」
「麗華さんか、俺は君も嫌いだ。君のせいで虐められ、こっちに来てからイジメは更に酷くなった。君も無残に死ね」
「そんな……私は、ただ………」
「もう話は終わりだ。【命令】、全軍前進。殺せ」
『『『『Yes、master‼︎』』』』
ファントムアーマー、アンデッドナイト、デスリーパーが勇者たちに突っ込んで行く。それに続くようにゴブリン、ホブゴブリン、オーガ、オーク、ウルフ、スケルトン、スケルトンウォリアー、デュラハン、スライム、マッドフロッグ、ゴースト、レイス、ファントム、ゾンビ、グール、レブナント、ロックリザード、リザードマン、ポイズンマッシュ、スカルフィッシュ、ジャイアント、トロール、サイクロプス、アーマーアント、クイーンアント、バトルビー、クイーンビー、ウッドパペット、ウッドゴーレム、ストーンパペット、ストーンゴーレム、メタルパヘット、メタルゴーレム、グレムリン、ドヴェルグ、リリス、サキュバス、レッサーデーモン、デーモン、アークデーモン、デーモンロード、デーモンキング、サタン、ベルフェゴール、マモン、ベルゼブブ、レヴィアタン、アスモデウス、ルシファー、キューピット、エンジェル、ウリエル、ガブリエル、ミカエル、ラファエル、ドラゴノイド、ワービースト、イノセクト、ワイバーン、レッサードラゴン、ファイアードレイク、アイスドレイク、ウィンドドレイク、エンシェントドラゴンなどの様々な魔物が勇者たちに突っ込んで行く。
一対一なら戦えたかもしれないが、勇者は魔物たちに数の暴力で襲われ、蹂躙されていく。
1番勇者(笑)な光輝は頑張っていたが、アンデッドロードに両腕、ゾンビとレブナントに両脚を引き千切られて芋虫みたいになっている。
「どうかな光輝くん?見下してた男に足蹴にされてる気分は?ん?」
俺は光輝の頭をグリグリと踏みつけながら聞く。
「痛いっ!ごめっなさっ、許してっください!」
「そっかそっか、【命令】、ラファエル、こいつを全回復させて」
ラファエルが回復魔法を使うと亡くなった腕や脚が光輝から生えてきた。怪我も全ての治ったようだ。
「あ、ありが…」
「【命令】、光輝の痛覚を30倍に、失神と気絶と自害と発狂の禁止、【命令】ラファエルは光輝に回復魔法を俺が良いと言うまでかけ続けろ。【命令】、ゾンビども、食っていいぞ」
『『『『『グルァァァァァア‼︎』』』』』
「いっ、嫌だ!こんなの嫌だ!いっ、ギャァァァァァァァァァァァァア⁉︎アッ!痛いっ‼︎アッアッアッ!痛っ!ギャァァ!ギゥッ⁉︎アッ!ウギュィィィィァァァァァァァア⁉︎」
「はっはっはっはっは‼︎あー面白い!」
光輝は全身をゾンビに群がられて食いちぎられている。30倍に増加した痛覚が尋常じゃない痛みを伝え、傷を負った瞬間から癒されてまたすぐに食いちぎられる。しかも気絶も発狂も自殺も出来ない。永遠に続く拷問だ。
「じゃあ次に行こうか、【命令】、勇者を男女で分けろ」
俺の命令通りに勇者は男女で分けられる。
「【命令】、男子は光輝と同じだ、女子は全員の失神、気絶、発狂、自殺を禁じる。【命令】、ゴブリンどもとオーク、オーガ、トロール、ジャイアント、サイクロプスは女子を犯し続けろ。【命令】、エンジェルとキューピットはこいつらを回復し続けろ」
「嫌だぁぁぁぁぁあ‼︎」
「いやっ、やめてっ!あああああああああああああああ⁉︎」
「あーっはっはっはっはっはっ‼︎苦しめ‼︎足掻け‼︎泣き叫べ‼︎命乞いをしろ‼︎」
俺は苦しむ勇者たちを見て狂ったように嗤う。いや、実際に狂っているんだろう。俺は誰で何なのか、もう分からない。
「まあいいや。復讐の次は世界征服、かな?」
これは壊れてしまった1人の哀しい少年の終わりの始まりの物語。
様々な終わりが今、始まった。
完




