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~その頃ハヤテ達は~

今日の早朝に投稿するはずだった分です。

寝落ちしてしまい、今になりました。

すみません。

 デモ隊は生徒会に任せて出てきたものの、大丈夫だろうか?

 まぁ、もしもの時はハイディング効果を持ったフィールドをサラリと展開させた生徒会長あたりがなんとかするのかもしれないが。

 どっかに行った舞乃のこと?

 そんなもん俺の知ったこっちゃねぇよ!

 そんなわけで、俺、奈桜、綾花は、東京理科高校へと帰る途中なのだが、如何せん先程からほかの二人が口を噤んだまま黙って俺に付いて来るといった気まずい状況になっていたので、なんとなく俺も何も言い出す事が出来なかった。

 どうして二人が何も言わないのか、俺には全く分からないのだが…。

 やがて、少しおどけた様子でやっと綾花が口を開いた。

「あの…。ハヤテさんはやっぱり怒ってるんですか?」

「怒ってる?俺がか?」

 そりゃまたどうして綾花はそう思ったのだろう?

「だって!」

 そう言ったと思ったら綾花は俺の前に立ち、背伸びをして俺の眉と眉の間に人差し指を当て、揉みほぐすような動作をした。

「眉間に皺が寄ってるじゃないですか…」

 綾花は多少恥ずかしそうに顔をほんのり赤らめててはいるが、それでも目は真剣だった。

 そして俺は綾花に触れられて初めて気付いた。

 いつの間にかどうも怖い顔をしてしまっていたらしい。

 それを意識した瞬間、綾花に触れられた所から顔の強張りが氷のように溶けていくような気がした。

 誤解だが、ここは取りあえず謝っておくことにしよう。

「別に何も怒っていたわけじゃないが、二人に心配をかけちまったみたいだな…。スマン!」

「いえ、私はいいんです。奈桜さんはどうですか?」

「私も、気にしない」

 誤解が解けたことに俺が安堵の息を漏らすと、溜め息かなにかだと勘違いしたのだろうか、綾花が俺に聞いてきた。

「ハヤテさん、やっぱり今まで舞乃さんの事を考えていたんですか?」

「いやまぁ、確かに全く考えなかったわけではないが、そんなに意識が顔に出るほど考えていたわけではないと思うぞ」

 と言ったところ奈桜が、

「自分の気持ちに嘘はつかなくていい。二人ほど仲が良ければケンカして落ち込むのは妥当」

 さらに綾花まで、

「そうですよ。お二人の仲直りの為に今回だけなら私も協力しますから!」

 綾花の<今回だけなら>という言い方は何なのだろうか?まぁいいが。

 それにしても、あれだけ言い聞かせたのにこの二人は俺と舞乃の関係をまだ勘違いしているのだろうか?

 別に付き合っているわけでもなければ、大して好きでもない。

 ただ単に惰性と警戒の意味合いで一緒にいることが多いだけなのだ。

 そのような旨を伝えると、

「嘘ですね」

「それは嘘」

 などと、俺は知る由も無かったが、奇しくも生徒会長が生徒会メンバーに追い立てられたのと同じ様に満場一致…といっても二人だが、の否定攻撃を食らった。

 ハァ~。こう二人が頑なだとどうしたもんだろうかね。

 舞乃と仲直りだぁ?誰がするかよ。

「言っておくが、俺はあいつがあの人がどうたらの考え方を変えない限り、このチーム自体があいつの誇大妄想をどうにかする為のチームになりそうな気がするから、チームにも、そして勿論俺も、受け入れるつもりは無いからな」

 まぁ、チームリーダー自体が舞乃だから、その場合俺がチームから抜ける形になるのだろうが。

 そんな俺の意思表示に対して二人は、

「ハァ~、コレだから男は…」

 などと、口に出さなくても何が言いたいのかハッキリと分かる表情をお互いに確認し合っていた。

 何なのだろう、このアウェイ感は。

 そのまま、俺は東京理科高校に着くまでの間、二人にずっと説教をされながらそれに耐える事になった。

 その間に、暴動が起きている現場から離れていくにつれて、その喧騒は小さくなって言ったのだが、途中で大きな銃声が一度聞こえてきた事があった。

 舞乃は大丈…いや、なんでもない!なんでもないからな!!

 

 東京理科高校に着くと、デモ隊による暴動が生徒会によって無事鎮圧されたという事を聞き、大してする事も無かったので、昼過ぎには三人とも帰宅した。

 思えばこの日は舞乃とケンカしただけで、後は何もしていない気がするな…。

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