あいつか
そうだ、あいつだ
「おっその顔は何か思い出したような感じだな。」
そうだ、こいつ私が小6のときに転校した・・・・いや~名前しか思い出せなかった≪
「あぁ、うんうんいたね、多分」
「いやいや、たぶんじゃなくてしっかり存在してましたから。ちゃんと小6まで同じだったから!!」
いや~ほんとにマジで記憶が・・・
「あ~なんかショックまさか忘れられたとか・・・・」
いや、今はしっかり思い出したよ??ほんとに
「あーごめんごめん」
「なんか感情こもってなくない??」
「いやっ、そんなことは・・ない」
「何?今の間は?っていうかほんとに思い出した?マジで?」
いやっ、ほんとだって。思い出したよ全部じゃないけど・・
「まぁ、いいや(いいの? それにしても、香里奈ほんとに大人っぽくなったよな。」
「そうか~俺からしたらまったく変わってないんだけど」
『わっ!!』
わたしの後ろからいきなり声が聞こえたから二人とも驚いた。その声の主は
「いやいや、驚かないでくれる?ずっと後ろにいたんだから」
と、本気でショックそうな顔で、ほんとに悪いことをしたような気分・・・
「いやいや、驚くなとか、普通驚くし!!大体、さっきからなんもしゃべってなかったじゃねえか?」
「そうそう、さすがに相手が秀哉でもびっくりするわ!!!」
私の前にいるでかい熊は、悪い悪いといいながら謝ってきた。
ほんとだよなと私たちは笑いながら校門を出た。そのときすでに、私は狙われてたんだ




