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正夢  作者: 紫尾
5/17

油断

今日は土曜日。しかし、やりたい事もないし、宿題もない。結局、一日を怠惰に過ごした。


そして日曜日。あの夢は本物なんだろうか ……あ、今日は私の大好きな雑誌発売日じゃないか。 本屋にでも行きたいけど…どうしよう…極力外には出たくない。



~数分後~



結局出掛けてしまった。 帽子とマスクはしているが……この程度で大丈夫だろうか。 まあ本屋まであと数十mだから大丈夫か… 正夢の 時間が分かる という最大の利点は 忘れる などという理由で覚えていない。 多少怯えていたが、これなら行きは大丈夫と確信した。


雑誌は買えた。 後は注意深く帰るだけ。 …するとそこで、誰かに肩を叩かれた。これはまさか………振り返りたくないのに勝手に体が動いてしまった。 後ろにいたのは 山井


金曜日に見たのは、街中で山井と笑顔で話していた夢。 あの時は山井と笑顔で話すなんて…… と思っていたが、会ってみるとやはり感覚が違う。かといって、嫌そうな顔をしていたらまた何かと難癖をつけられそうだ……強ばる顔の筋肉を強引に動かして笑顔を作れた自分で自分を誉めてあげたい。


家についた。山井との会話を一刻も早く忘れたくて、雑誌を何回読んだだろうか…

あの望んでいない再会で、気分は最低。 明日も学校に行きたくない、という気持ちが一層強くなった。


気がつくと、いつの間にか眠っていた。時計を見る。6時……40分? つまり私は、家で雑誌を読んだあとからずっと眠っていたらしい。 つまりは、12時間… 最近疲れがたまっていたからだろうか。


少し早く朝食を食べに一階に降りると、母親は驚きもせずに、ただ少し哀しそうな顔をしていた。何かあったのだろうか。


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