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正夢  作者: 紫尾
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記憶

目を覚ますと、激しい痛みが体を襲う。 視覚と脳は正常なようだ。確か山井と栗源に殺られかけたんだ… と気づくまで少しの時間を要し、



激しい違和感



あれ…、私は屋上にいたんじゃなかったっけ… なんで天井があるのだろう… そういえば今寝ているものは明らかに布製だ… そこに見慣れた顔。母だ。 表情と状況から察するに、私が病院に運ばれたところらしい。 でも学校には私を含んで3人しかいなかったはず。山井や栗源が朝まで放置しているはずがない。 聴覚が死んでいるのが忌々しい。無理にでも体を起こして少しでも状況を知ろうとした。


服装がかわっていた。 しかもこれは中学の制服。


…私の家族はコスプレを見て楽しむ趣味はない。誰がこんなことを… さっきまで寝ていたのにいつの間にか起きている私に気づいた母に痛む喉を我慢してカレンダーを要求する。 母は(院内なのに)携帯を見せてくれた。


2007年9月27日


さっきまでは2011年3月23日だったはず。今の私は中1。しかもこの時期は……

一気に考え事をしたせいか、頭痛が襲ってきた。


しばらくして、医師が何か言ってきた。 おそらく耳は正常かチェックしているのだろう。聴覚がまだ快復していないので、 「分かりません」とか適当に言ってみた。 医師は満足したらしく、母を連れて外へ行った。 その間に状況を整理することにした。


結論から言うと、何故かは分からないし原理も知らないが、タイムスリップしたらしい ということに落ち着いた。 あまりに話が飛躍しているが、納得できるのがこれしかないのも事実だ。


この頃に入院したのは理由はともかく鮮明に覚えているから、その行動をしていれば漫画とかドラマとかで見る「未来を変える」ことは無いだろう。 することは色々ありすぎて、まずはどれをしたらいいやら。

とりあえずは何故ここに来たのかを知るべきだろう。

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