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正夢  作者: 紫尾
10/17

逃走

描写が下手すぎますが読んでいただければ幸いです

校内を走るなんて事は、校則に厳しめのこの学校ではあり得ないことだと思っていた。 現在進行形で殺られかけているのに呑気だと思うが、滅多に出来ないことをやっている。 角を曲がる際に、ちらっと後ろを見てみた。 追いかけてきているが、刃物を持っていることが怖いのか、スポーツ万能の栗源でさえ私に追い付けていない。一方で山井も疲労困憊と言ったところか。

そんな「これなら案外撒けるかも」などと余裕ぶっていた私に、運命は容赦しなかった。


気づけばここは4階。階段を一段上れば屋上に辿り着く。 しかもこの学校の4階には何故か下に降りることのできる階段は一ヶ所しかない。気付いたときにはもう遅く、山井も栗源も4階に上がって来た。 これでは学校の敷地外に行くことはほぼ不可能だ。 残された道は屋上か、捕まるか、自分も何らかの武器で応戦するか。 大声で見回りの先生を呼ぶことも考えたが、生憎先生は帰ってしまっているだろう。 今頃自宅でのんびりしているであろう先生に苛立ちを覚えながら、近くの教室に入り、武器を探すことにした。 奴らがなだれ込んで来るまで時間がないことを配慮して、掃除用具から箒を2つほど拝借した。



そして5分後、屋上で私と山井と栗源は対峙していた。 逃げる術もなく、ここまで来てしまった。 そして2人が互いを見合わせて、同時に襲ってきた。漫画とかならここで箒を自在に操る場面だろう。 しかし箒を武器として扱うのは無論初めての私はそこまで器用な事はできない。 扱いなれない箒が武器の私と、毎日のように使っている文房具が武器の2人。

勝敗なんて分かりきっている。



赤い鮮血が、闇を染めた。



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