第一話「幽霊、魔女と出会う」
ディヴェル「第一話です。」
永奈「楽しんで行ってください。」
ディヴェル「僕の台詞・・・」
永奈「残すほうが悪い。」
あ、れ・・・?
体が無くなってる、てか亡くなってる。
足元透けてるし。
これどう見ても葬列だよね?
あ、母さんが|(おそらく私の)骨を入れる箱持ってる。
しかも泣いてる。
どうしよう、このままではありがたい念仏とやらで成仏させられる。
なんでもっと早く目が覚めなかったんだ・・・!
別れの言葉ぐらい、言いたかったな
「あら?あんなところに幽霊がいるわね。」
「あんなところって、葬式中なんだから幽霊の一人ぐらいいるでしょう。」
永奈が振り返る。
「で、誰?私の姿が見えるの?」
「私?私はマナ。一応魔女をやらせてもらってるわ。幽霊ぐらい見つけるのも容易い。」
見れば十代ぐらいの少女が永奈の前に立っている。
「久しぶりに町に来てみれば、こんな幽霊を見つけてしまったわ。」
「こんなとは何よ。」
永奈は怒った。マナは気にするそぶりすら見せない。
「で、あなたに未練はある?」
「唐突ね。そりゃあるわよ。」
「どんな?」
「数え切れないほどね。いきなり死んだから。」
マナは少し考え、
「あなたにもう一度、生命を与えてあげるわ。」
「へ?」
永奈は「よく解らない。」といった顔でマナを見ている。
マナはそんな永奈などお構いなしに続けた。
「まだ機械の範疇だけどね。」
永奈が聞く。
「つまり、機械の姿で生き返らせてくれるわけ?」
マナが肯く
「しかも、慣れれば人並みにうごけるわ。」
「・・・いいの?」
マナは呆れたように
「いいも何も、うっかり不老不死の薬なんか飲んだばっかりにもう700年もこの姿よ。話し相手位いい加減欲しいわ。」
「うわ、お婆ちゃん?」
「失礼ね、年齢も薬を飲んだ時のままよ。」
それもそうかと永奈は思った。
「それで?」
「はい?」
「どうするの?」
「お願いするよ」
後悔しませんね?
はい いいえ
△
――――――マナの家
「あ、あと考えることは出来るけど感情は無くなるから。」
「え、嘘、ちょっとタンマ!」
つづける
がんばる
△
ディヴェル「第一話でした。」
永奈「楽しんでくれたカナ~?」
マナ「一応私の初登場回ね。」
永奈「でも喋り方や性格が被るよ?」
ディヴェル「大丈夫です、あなたの「永奈」としての出番は終わりですし。」
永奈「・・・いまなんて?」
ディヴェル「え、いや、だから・・・「永奈」としての出番は終わり・・・」
永奈「じゃないよね?」
ディヴェル「いいえ終わりです。」
永奈「あ~あ終わりか~」
マナ「次回もお楽しみに~」
ディヴェル&永奈「台詞ガッ!」
マナ「残すほうが悪い。」
ディヴェル「感想待ってます!」