プロローグ
ディヴェル「まだプロローグですが、楽しんでくれれば幸いです。」
・・・?
ここは・・・どこ・・・?
暗い。
何も見えない。
ふと、かなり遠くに「誰か」が「いる」様な気がした。
あなたは、誰・・・?
「誰か」はゆっくりとこちらに近づいてきた。
周りに光源はない。
しかし、「誰か」はくっきりと目に映っていた。
他に何も見えない為、その姿、仕草が記憶に残った。
青を基調としたファッション。
髪の毛も青い。
頭の左側に花が挿してある。
その「誰か」が「私」そっくりの動作で此方に近づいてくる。
しかし、「彼女」の動きは少しギクシャクしている。
「あなたは、「私は、あなたです。」・・・え?」
「わたしは――――のあなたです。」
よく聞こえない。と言ったつもりだったが声が出ない。
周りが光に包まれていく。
――――「永奈、起きなさい。朝よ。」
下の階から母の声が聞こえてきた。
「夢・・・?」
永奈はベッドから飛び起きると登校するための支度を始めた。
初めて「あの人」と話ができた。
いつも私の夢に出てくる「青い人」。
何時もの「青い人」は会話などしない。
私の夢の端っこに居座るようにしている。
他の人物とは一線を画す、目立つ質感をしている気がするのだ。
「何時もは遠くで此方を見ているだけだったのに、何で私と話してくれたのかな?それに・・・」
――――のあなたです。
「青い人は、なんて言ってたんだろう。」
解らないのなら仕方ない。そう思った永奈は支度を済ませると、食パンをくわえたまま家を出た。
交差点に差し掛かったその刹那、視界の端にトラックが飛び込んできた――――――
ディヴェル「永奈さん、ご苦労様でした。」
永奈「え・・・私死んだ?私の出番これで終わり?」
ディヴェル「どうなんでしょう?」
永奈「いや、私が聞いているんだけど。」
ディヴェル「冗談ですよ。あなたは主要キャラで出番もまだまだあるのでもっと働いてもらわないと・・・」
永奈「だよね、そうだよね!?プロローグだけで出番終了なんて嫌だからね?」
ディヴェル「人ではなくなりますからねぇ(ボソ)」
永奈「よし、やる気出てきた!」
ディヴェル「(やる気なかったのか)じゃあこれからもよろしく頼みます」
ディヴェル「出来ることなら感想を下さい」
永奈「待ってますっ!」