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プロローグ
※痛々しいです
…死んだらどうなるのか。
誰もが一度は考えたことがあるだろう。
はっきり言って、あるのは「無」のみ。
そう思っていた。
目が覚めると、知らない部屋に居た。
真っ白な部屋。窓やドアがない密室だ。
何も思い出せない。どうやら記憶を無くしてしまった様だ。
…壁の向こうから物音が聞こえる。
他にも誰かいるらしい。
だが、どうすればこの部屋から出られるんだ?
まあいい。今は何かをする気力はない。とりあえず思考を整理しよう。
どうやらいつのまにか寝てしまっていたらしい。目を開ける。
暗闇。部屋の正面に三つドアがあることがかろうじて確認できる。
…どういうことだ。さっきとは違う場所のようだが。
手探りで壁面を探ってみる。この部屋にはドアしかないらしい。
ドアを開けるしか選択肢はなさそうだ。
どのドアにすればいいんだ?
直感で行くか。
…右のドアにしよう。
…眩い光が視界を奪う。
ドアの先には、四つの人影があった。
催眠音声みたい