純粋な子?と姉の日常
最後の部分納得いかなくて少し文章変更しました。
その他キチンと確認しておらず、文章上おかしかったので変更した点がいくつかあります。
変更前を読まれていた方すみません。
ねえたまは聖女です。
私のねえたまは、聖女です。マジ聖女です。
何がって?
私が空腹で苦しんでいるときに、12個入りのチョコレートを「五個食べちゃったけど・・・」と眉を下げながら余っていた七個をくれました。
いやぁ、その時のねえたまが眩しいくらいに輝いて見えました。
・・・引き換えに100と書かれた硬貨が条件でしたが。
硬貨は食べられませんからね。いいんですよ。
チョコレートを姉がくれたことに感激していた妹は気づかなかった。
その話を聞いていた友達たちが「そんなんが聖女であってたまるか」と引いていたことに。
ねえたまはヤバいくらい聖女です。
私のねえたまは、聖女です。マジ聖女です。
何がって?
ある時、「優実ちゃんおいでー」と行って誕生日でもないのにプレゼントをくれました。不思議に思い「どうしたの?」と聞くと「日頃の感謝よ~」と綺麗な笑顔で微笑みました。私は神々しいその笑顔にイチコロなのです。
ちょっとシックな包装紙に身を包んでおりました。なんとネーム入り!Y.Uとネームの入った数千円したであろう黒色の大人なボールペンでした。
「お姉ちゃん考えたんだけど、もう高校生でしょ?優実ちゃん大人なっぽくなったから、ちょっと大人っぽいのでもいいかなぁーって!」
「えへへー?そーおー?ねえたまありがとう!」
ねえたまに大人っぽくなったよと言われすっかり上機嫌になりました。
姉にプレゼントされたボールペンをうっとりと見つめていた妹は気づかなかった。
その話を聞いていた友人たちが「優実ちゃんのお姉さんってこの前Y.U先輩と別れたんだったよね」と遠い目をしていたことに。
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私の妹は腹黒だ。
家には他のお菓子があるのに、私が食べていた12個入りのチョコレートに目をつけて、「お腹すいてるの。ちょうだい、ちょうだい」とうんざりするくらいしつこくねだってくる妹に根負けした私は、意地で100円をもぎ取った。
それを妹は妹の友人に言ったらしく、私のクラスメイトにまで伝わっていた。
私は少しクラスの中で評判が悪い。
―――――曰く、妹に意地悪で金に汚いと。
私の妹は腹黒だ。
ある時、手が疲れるから重心が下にあるボールペンが欲しいと妹が愚痴っていた。
その時に彼氏の誕生日プレゼントに用意していた高級ボールペンがあったのを思い出した。だけどその前に別れてしまって、用意していたプレゼントは高くて捨てきれずにしまったままだった。
確かあのボールペンは重心が下で疲れにくいって謳っていたはず。大人っぽいボールペンだけど、高校生になったのだし使えないこともないだろう。丁度いいと思い、その高級ボールペンを妹にあげた。
それを妹は妹の友人に自慢したらしく、私のクラスメイトにまで伝わっていた。
私は少しクラスの中で評判が悪い。
―――――曰く、妹へのプレゼントに元彼の物を使い回したと。
大体さ。妹は私の事をねえたまって言うけど、そんなのぶりっ子て分かるじゃん!計算高いだけだから!
なのに性悪姉とその姉を慕う純粋な妹って構図になってるんだけど!なんでなの!?
「こんの腹黒めっ!!!!」
ダー◯のチョコレート7個を100円で買ったのは実話です。