表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/32

episode23〜拷問〜

 シンクが捕まってから数分後。

 メイドとしてラゴウの側に仕えるユキノは、手筈通りに寝室へと彼を呼び出していた。


(女の誘いならほいほいと乗ると思っていましたが意外と用心深い方なのですね。多少予定時刻をオーバーしてしまいましたが、大丈夫でしょうか?)


 ユキノは、ふりふりのメイド服姿でラゴウを寝室へと誘導する。


「それで、このわたしになんの用かな?」


 2人っきりの空間になるなり、ぐいっと詰め寄り下卑た笑みを浮かべるラゴウ。

 その全身に悪寒の走るような態度に逃げ出したくなるのを必死に我慢しながら、ユキノは適当に間を繋ぐ。


「は、はい。実はラゴウ様に折り入ってお願いがあるのですが……」


「なんだ? わたしにできることならなんでもいってくれ」


 などと紳士的な言葉とは裏腹に、ラゴウの手はユキノの胸やお尻に弄る。

 顔を真っ赤に悲鳴を必死に堪えるユキノだったが、流石に限界が近づいていた。

 ユキノが屋敷のメイドとして働きだしてからこのような過剰なスキンシップは実に7回目である。

 そろそろ怒りの臨界点を超えそうだが、ここで殺してしまっては作戦の意味がなくなるのでとにかく耐える。


「あ、あの、ラゴウ様。わたしのお話を聞いていただいてもよろしいでしょうか?」


「あぁ、聞くとも聞くとも。このまま、な」


 ユキノの肢体を堪能することをあくまでやめるつもりはないラゴウ。

 シンクの射撃センスならいくら密着していようが正確に撃ち抜けるはずだが、ひとりの女の子としてねっとりとしたボディタッチはやはり耐え難い。


(シンク、まだですの⁉︎ そろそろわたくしの貞操がピンチですわよ!)


「お取り込み中お邪魔しま〜すぅ」


 ラゴウの執拗なまでのセクハラがピークに達しようとした、ちょうどそのとき。

 突如として2人の間に何者かが乱入する。


「貴様、何者だ!」


 お楽しみタイムを邪魔され、怒りを露わにするラゴウ。

 しかし、そんな彼を見据える派手な服の男は怯むことなく冷静に腰を折る。


「これはこれは、ラゴウ様。お楽しみのところ申し訳ございません。俺は皇帝の騎士(ラウンズ)No.5爆撃の使徒(バールベック)様選抜の特殊部隊、七影剣しちえいけんのひとり、デイダラと申します。本日は、ラゴウ様の命を狙う不届き者を捕えましたのでそちらをご献上にあがりました」


 そういって、デイダラは両手を縄で縛った赤髪ツインテールの少女をラゴウの前へと放り投げる。

 シンクだ。

 意識がないのか動く気配もなくただ黙って床に突っ伏していた。


(シンクっ⁉︎ ど、どういうことですの! それに七影剣って、なぜ皇帝の騎士(ラウンズ)直属の部隊がこんなところにいますの!)


 表面上はなにが起こっているのかわからないメイドを装いつつもユキノは内心で驚嘆する。


(困りましたわね。一か八か仕掛けてラゴウと七影剣を同時に始末すべきでしょうか? いいえ、相手の所有する古代秘具アーティファクトがなんであるかわからない以上、無闇に突っ込むのは得策ではありませんわね)


 ここでユキノまでもが捕まってしまうものなら状況はさらに悪化してしまう。

 それを理解しているユキノはあえて慎重になる。


(ここは一刻も早くシドに報告して新たに対策を練る方が先決ですわね!)


 そうユキノが結論付けると、デイダラがラゴウに提案する。


「んでぇ、せっかく捉えた殺し屋なんだがぁ、このままなんの罰も与えずに殺すっていうのはちょぉと芸がないと思いましてねぇ」


「ほほう」


 それだけで察したのか、ラゴウが下卑た笑みを浮かべる。


「中々の上物ですし、ここはラゴウ様が2度と悪事を働けぬように調教してやったらどうかと思い持ってきたんですがぁ、いかが致しましょう?」


 デイダラの甘美な誘惑に、ラゴウもすっかりとその気にさせられる。

 気絶したシンクの肢体をジロジロと舐め回すように上から下まで視姦する。


「よしっ、地下牢に連れて行けっ! そこでわたしが直々に罰を与えてやろう」


「いやぁ、さすがはラゴウ様。話がわかるぅ!」


「はっはっはっ、世間を混乱させる悪党を断罪するのも貴族の役目ですよ」


 内心に渦巻く野心を隠し正義面するラゴウに吐き気を催すユキノ。


(サイテーですわ、このエロおやじ‼︎)


 いまにも殴りかかりそうになる心を必死に抑えながらユキノは黙って仲間が連れて行かれる様子を見つめる。


(申し訳ございません、シンク)


 心中で謝りながら1秒でも早くラゴウを暗殺する手段を思考する。


「それじゃあわたしはいまから悪党を成敗してくるから、続きはまた今度話そうか」


 地下牢へと先に向かったデイダラを追いかける形で部屋を後にするラゴウ。

 すぐにユキノは周囲に気配がないことを察知すると部屋の窓を開けて、そこから飛び降りた。

 2階の高さ程度なら直接着地してもダメージはないだろうが、一応音を立てぬよう考慮して近くに生えた木々を利用して落下の衝撃を最小限まで殺す。


 屋敷から脱出するとすぐさま仲間と合流するべく雑木林を目指して駆ける。

 しかし、シンクが狙撃ポイントとして選んだ高台の麓まで辿り着くと、ユキノは驚愕した。


「なっ、どうしてあなたがここにいますの⁉︎」


 ユキノの視線の先には、高台から落ちたせいか、全身土まみれになった連理がいた。


 ◆


「んっ……?」


 ぼんやりとした意識が覚醒する。

 目を開けるとシンクは、薄暗い牢の中で両手を吊るされ、拘束されていた。


「やぁやぁ、お目覚めかいプリンセス?」


「あんたは……」


 未だはっきりとしない視界が、ふざけ面のデイダラを捉える。


(全身が怠い……それに体が重い)


 完全に脱力しきってしまったシンクは敵の前だというのに一切抵抗することもできずに、ただ敵の判断に身を委ねることしかできなかった。


(あたしなにやってるんだろう……あいつだけは絶対に守るって決めて無茶してまで作戦に参加したのに……これじゃあ足手まといじゃない)


 2対1という有利な状況を己のわがままでふいにして、挙句の果てには敵に捕まり牢に閉じ込められる始末。

 シンクは既に諦めていた。

 仲間に迷惑をかけたことを命を賭して報いよう。

 そう覚悟した。


「どうしたの? 殺さないの?」


 抵抗にもならない反発だったが、いまのシンクにはそれくらいしかできない。

 いや、できたとしてもやらなかったであろう。


「それじゃあ面白くないんだよなぁ」


 しかし、デイダラからの返答はシンクの予想だにしないものだった。


「ど、どういう意味よ、それ……」


「こ〜いうことだ」


 不敵な笑みと一緒にパチン、とデイダラが指を鳴らす。

 それをトリガーにまたしても彼の古代秘具アーティファクトが作動、呪いがシンクを蝕む。

 どくん、と再びシンクの心臓が跳ねる。

 また、痛みの伝達か。

 そう高を括っていたシンクだったが、今度はそんな生易しいものではなかった。


(な、なにこれ……急に全身が熱くなって)


 唐突な体の火照りに違和感を覚えるシンク。


「な、なにをしたのあんた?」


「ショータイムだ。良い声で鳴いてくれよぉ〜」


 刹那、デイダラの持つナイフがシンクの衣服を切り裂いた。


「いやあぁぁぁぁぁぁっ⁉︎」


 はらり、と上着と下着が裂かれて真っ白な肌が露出する。

 若さゆえに熟れみを帯びた魅惑的な女性の柔肌が薄暗い牢で大胆に公開される。

 程よく育った双丘も同時に晒され、反射的に胸元を隠そうとするも両手が縛られたシンクにそれを行う手段はなかった。

 敵の前で上裸になるシンク。

 それだけならまだよかった。

 彼女の地獄はこれからだった。


「さぁて調教の時間だぜぇ、殺し屋さん。最初にいっとくが、俺がさっき仕掛けたあれは感度を何十倍にも引き上げる呪いだ。媚薬なんて目じゃない、人間の感度を限界まで上昇させた古代秘具アーティファクトの効果、しっかりとその身で味わってくれよぉ」


 シンクの脳に恐怖が植えつけられた。

 彼女の絶望が最高潮に達した、ちょうどそのタイミングで地獄の門が開かれる。


「うへへへへ、こいつは上物だ」


「ひぃっ⁉︎」


 じゅるり、と舌なめずりをしながら欲望に忠実に従うラゴウがデイダラの後ろから現れる。

 上裸で拘束され、全身を敏感にさせられたシンクは必死にラゴウから逃げようと暴れるが鉄の鎖に繋がれた拘束具は女の力ひとつでは破れない。

 やがてラゴウは逃げられないシンクに馬乗りし、鼻息を荒くした顔を程よく実った2つの果実へと埋めた。


「ひゃあ!」


 顔がひとつ胸に埋められただけにも関わらず高い悲鳴をあげてしまうシンク。


 ラゴウの責めはそれだけでは終わらない。

 顔面を胸に埋めたままの状態でベロリ、と唾液に濡れた舌をシンクの雪肌へと這わせる。


「っ⁉︎」


 ビリビリ、と電流のような衝撃がシンクの全身を襲った。

 痺れるように甘く、脳の思考を一気に蕩けさせるような危険な電気信号を受信した途端、脚がガクガクと震え脱力してしまう。

 限界まで敏感になった肌は、気持ちの悪いエロ親父の汚い愛撫でさえも快感と捉えてしまう。

 開始数秒にしてシンクの瞳は虚となり、惚けた口元からは唾液が糸を引く。


 調教という名の拷問。

 彼女の硬い意思を折るには最適かつ最も合理的なやり方であった。


「はぁ……はぁ……やめなさい」


 みっともない姿となったシンクだが、まだ完全には折れていなかった。

 言葉だけの細やかな抵抗であったが、それでも瞳の奥にはまだ強い光が灯っている。


「へぇ、一発耐えるとかやるじゃん。なぁら次の拷問はどうかな?」


 シンクを舐めていたラゴウが動いた。

 胸から顔を上げて、今度は両手で双丘を揉みしだく。


「あっ、あぁぁぁぁぁぁぁっ⁉︎」


 激烈な刺激がすぐに快楽物質に変わり、シンクが我を忘れて叫び散らす。


「んじゃあ、俺はそいつの仲間を追いかけるから、あとはよろしくっと」


 デイダラは、ラゴウにシンクの管理を任せて退散する。

 見張る者がいなくなったことで、ラゴウのタガはさらに外れ、余計に激しい責めがシンクの肉体へと加えられる。

 終わることのない執拗な攻撃。

 シンクはそんな文字通りの地獄を己の心が折れるまで強要されるのであった。

今回は少しばかり際どいシーンを投入してみました!

こういったシーンを初めて書きますので物足りなさを感じましたら申し訳ございません

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ