当たり前な世界
言葉のボキャブラリーが少ないので、あまり難しい言葉は使っていません。使えないです。
『当たり前な世界』
作者 けい
時は2010年、特に何も変わらない世界。
いまだにテレビはアナログだし、電気街は秋葉原、大阪はたこ焼き、名古屋はういろう。
特に代わり映えのしない世界。
ひとつだけ変わった事があった。2009年 9月9日 PM 12:00
一人の子供が提示版『当たり前な世界』に書き込んだ。
「なぜ当たり前に起きる悪いことを阻止できないの?」
「悪いことをする大人がなぜ笑いながら暮らせるの?」
「皆のお金は、一部の人間を肥やすためにあるんじゃないよ」と
それをきっかけして十代の若者たちの反乱が起きた。ちっちゃな提示版によるちっちゃな反抗。
それは、暴力的なものは何もない、ただ当たり前のことを言う子供たちだ。
くだらない政治家、くだらない大人たちに向けて。
ある政治家が言った。
「これは必要なんだ!!」
子供達は言った。
「あなたが気持ちよくなるために?」
汚い大人が言った。
「このお金は皆が平和に暮らすためのものだ!!」
子供達は言った。
「今、現実にお金がなくて死んでる人がいるのに?」
そう、大人がわかっていてわかってないふりをしているものに対して、子供達はいつでも自由に発言した。
だが子供たちの自由は続かない。
大人たちがいつものように、臭いものには蓋をするように。
いや・・・まるで存在さえもなかったように。
だが子供達はひるまなかった。
「当たり前のことをなぜ言ってはいけないの?」
「当たり前のことも言えない大人たちは引っ込んでろ!」
その声はいつしか大きくなり、「チルドレン」というレジスタンスになった。
チルドレン達は大人たちにこう言った。
「なぜ本当のことを言わないの?」と
大人たちは言った。
「私達は法律を守っている。子供はだまっていろ!!」
チルドレンは言った。
「自分たちが得するような仕組みにして?悪い事とわかっていて、人を傷つけているとわっかていてなぜするの?」
大人たちは言った。
「うるさい!!子供は黙っていろ!!」
チルドレンたちは言った。
「こんなに日本を汚して自分たちだけは楽して、子供とかもう
関係ないでしょ?あなたたちがこの国を汚したの。」
提示版に書き込まれる内容は日に日に白熱して言った。
あるニュース番組で取り上げられた。
「最近子供たちによる、パソコンや携帯を使った暴言?が多発しております。」
変なおっさんが喋りだす。
「これも、最近の子供に多い病気みたいなものなんでしょう。」
そのあともおっさんは、自分の子供の時は違った。大人を立てていた、などど訳の分からないことを延々と語った。
その日の提示版
「やっぱりくだらない大人たちには俺らの気持ちは分からない、今こそ行動に移す時だ!!」
「そうだね。もう実力行使しかないよ、よし、俺は下らない大人を一人殺してくる。」
「じゃあ俺も!!」
次の日の朝
ニュース番組できれいなお姉さんが、怖い顔をしながら
「昨夜未明全国で同じ時間帯に連続殺人事件が起きました。被害者は45〜65歳の男性、女性合わせて1192名世界でも類に見ない連続殺人です。被害者は全員政治家となんらかの関係があり、国家テロではないかと警察も検討中です。
犯人は分かっておりませんが、なんでも今話題の【提示版『当たり前の世界』】と言うチャット内で、犯行をほのめかす内容があったそうです。」
警察の動きは早かった。
『当たり前な世界』の中で最初に、殺してこようと打った、十代の若者が捕まった。そこから芋ずる式に、犯行に及んだ仲間たちは捕まった。
『当たり前な世界』はネットから削除された。
しかし『当たり前な世界』はすぐ復活した。
『当たり前な世界2』と称して、大人たちはわかっていても手が出せないらしい。
なぜだろう?今から悪いことがおきると分かっていても、阻止できない。
それが法律らしい。くだらない。
『当たり前な世界2』では・・・
「皆を守るのが法律だろ?変なの。」
「また大人たちに制裁だ。またやるよ。次のターゲットはまた『政治家』次は何人殺そうかな。」
「じゅあ俺も」
次の日の朝
ニュース番組できれいなお姉さんが、怖い顔をしながら
「昨夜未明全国で同じ時間に連続殺人事件が起きました。被害者は全員政治家で犯人は分かっておりませんが、なんでも今話題の【提示版『当たり前の世界2』】と言うチャット内で、犯行をほのめかす内容があったそうです。」
警察の動きは早かった。
また殺した奴が捕まった。
そしてまた別の奴が殺す、負の連鎖が始まった。
一週間の間にごみ掃除は終わった。
『当たり前な世界』は今『当たり前な世界9』にまでなった。
チルドレンたちは期待した。これで大人たちが僕たちにしかるべき処置をとるしかないからだ。
というか腐った政治家たちがいなくなり、次はきれいな欲のない日本になると信じてた。
月日は流れた。
2019年 テレビはデジタルに東京は六本木に、大阪はお好み焼きになり、名古屋は名古屋コーチンになった。
何も変わらなかった。結局汚れた大人たちが嘘で塗り繕い、また同じことの繰り返し。
『当たり前な世界』は『当たり前な世界99』にまでなった。
そしてひとつの書き込みがあった。
「皆この国はもうだめだ、皆で目を覚まさそう。皆、明日のPM 12:00
に自殺しよう。この提示版を見てない子は、僕たちで殺してから・・・」
「・・・わかった」
次の日の朝
ニュース番組できれいなお姉さんが、怖い顔をしながら
「昨夜未明全国で同じ時間に連続自殺事件が起きました。二十歳未満の子供たちは、全員なくなりました。繰り返します二十歳未満の子供たちは全員なくなりました。」
子供がいなくなった世界。
だが大人たちは新しい子供たちを作る。
自分たちの汚れた世界に。次は失敗しないと誓った大人たちの世界。
月日は流れる。いつの世もたとえ子供たちがいなくなっても。
何事もなかったように流れたある日。
2100年 9月9日 PM 12:00
一人の子供が提示版『当たり前な世界』に書き込んだ。
「なぜ当たり前に起きる悪いことを阻止できないの?」
「悪いことをする大人がなぜ笑いながら暮らせるの?」
「皆のお金は、一部の人間を肥やすためにあるんじゃないよ」と
それをきっかけして十代の若者たちの反乱が起きた。ちっちゃな提示版によるちっちゃな反抗。
それは、暴力的なものは何もない、ただ当たり前のことを言う子供たちだ。
くだらない政治家、くだらない大人たちに向けて。
大人たちは驚いた。子供たちに知られてはいけない歴史。『当たり前な世界』がそこに現れたから。
繰り返す過ち。
「自分たちが得するような仕組みにして?悪い事とわかっていて、人を傷つけているとわっかていてなぜするの?」
大人たちは言った。
「うるさい!!子供は黙っていろ!!」
子ども達は言った。
「こんなに日本を汚して自分たちだけは楽して、子供とかもう関係ないでしょ?あなたたちがこの国を汚したの。」
提示版に書き込まれる内容は日に日に白熱して言った。
あるニュース番組で取り上げられた。
「最近子供たちによる、パソコンや携帯を使った?暴言?が多発しております。」
変なおっさんが喋りだす。
「これも、最近の子供に多い病気みたいなものなんでしょう。」
そのあともおっさんは、自分の子供の時は違った。大人を立てていた、などど訳の分からないことを延々と語った。
その日の提示版
「やっぱりくだらない大人たちには俺らの気持ちは分からない、今こそ行動に移す時だ!!」
「そうだね。もう実力行使しかないよ、よし、俺は下らない大人を全員殺してくる。」
「じゃあ俺も!!」
あの時との違いは、もう最初から全員と書き込まれた文章だけでした。
たったそれだけの違い、そこから大人たちと子供の戦争が始まった。
子供たちは大人を殺した。一人残らず。殺し方は単純明快。拳銃の引き金を引くだけ。
2111年 9月9日 PM 12:00
「大人たちがいなくなった。これで俺たちは自由だ!!」
「でもご飯はどうするの?」
「電気だって消えるよ」
「物だって売ってない」
「どうしよう」
「関係ない!!電気だって、服だって、ご飯だって俺たちで作ればいい。皆得意なことで俺たちの国を支えるんだ!!」
一人の少年が立候補した。
「俺がほかの国と仲良くやるよ。」
「じゃあ俺はこの国を綺麗にする。」
「俺が電気を作る!!」
皆それぞれ得意なことをした。月日は流れる。何があろうとも、たとえ大人たちが勝手に作った『日本』と言う国がなくなろうとも。
子供たちは作った。新しい国『皆の国』」を。
しかし以前と変わりなく繰り返されること、大人たちになった子供たちの暴力、権力を使ったいじめ、しかし一つだけ変わったことがあった。
それは誰もがわかりきってる悪いこと、汚職事件、賄賂、贈賄、国の金を使い腐らすこと。『皆の国』を汚すようなことを、絶対しないというルール。
悪いこともする、いいこともする、皆が「皆の国」を暮らしやすい国に、平和な国にするよう努力をするようになった。
悪い人はいなくならないが、悪いことを悪いことと言える世界になった。
悪いことが起きる前に阻止できる。
そう、誰もがわかっている、くだらないけど一番大事な、一番大事な。
『当たり前な世界』に
どうでしたか?
暴力で作った世界は暴力に支配される。
けれど、信念があれば、それは正義にもなる。
考え方次第ってことで^^