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しるし(詩集)

actress

作者: さゆみ
掲載日:2013/05/24


だから

バカね

わたしを誰だと思っているの

演じているの

台本に忠実に


いえ時々はアドリブも入れて

悲劇だって喜劇だって


子役から老婆だって

何だってやるわ


上手く演じて魅せる

ウソだけれど真実よ

騙されるもん勝ち


ええ愛なんて知らなくたって愛せるの

口下手だってお喋りになる

友達もいっぱいいて誰からも好かれている


最高にすばらしい


もしくわ重い罪を背負った孤独な女

狂気の沙汰に荒れ狂う愛人

悲しみに泣き崩れる憐れな少女


わたしには演じられないものなんてないわ


この文字を綴る

指さえ動いてくれれば



だから

バカね

真実なんてウソ

ウソをいかに真実にするか

腕の見せどころよ



ホントウのわたし?

ふっ そんなもの必要ある?


わたしは空っぽ

透き通る躰

美しい

けれど

脆い

崩れる

壊れる

嫌

嫌

ウソを流し込んだわたしがわたしなの

ウソからウソへ渡り歩く屍


あははは

これもウソかもしれないわ



あとは観客の問題よ

信じるも信じないもあなたの勝手

お好きにどうぞ

お金なんていらないわ


つまらなかったら帰ってちょうだい









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― 新着の感想 ―
[一言] 踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損。 というのが頭に浮かびました。
2013/05/24 09:59 退会済み
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