表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

乱舞【らんぶ】


 蒼穹の下、赤や緑、黄色といった色とりどりの花が咲き乱れ、花の周りでは、蜜を吸おうと数多くの蝶々が乱舞している……。

 男の見た花畑は、最早花畑と呼べるものではなかった。

 見る者誰もが目を奪われる、「妖精たちの創った楽園」と呼んだ方が、正しいと言える。この美しい景色がこの世界にある景色だということすら、信じられないほどだった。

 男はハッと我に帰った。

 いけない。景色に見とれ、本来の目的を忘れかけていた。

 このままでは家族が危ないというのに、何をやっているのだ。男は手で頬をつねり、自らにかつを入れる。

 肩にかけていたスポーツバッグのチャックを開けると、中から愛用の一眼レフカメラを取り出した。

 愛用と言っても、このカメラにいい思い出はない。あるのは戦場で目にした人々の悲鳴や涙、絶望だけだ。手に取る度に、胸が締め付けられる。だが同時に気持ちが引き締まる。これは真剣に写真を撮るときに使う、戦場用のカメラである。

 男はカメラを目の前に構えた。

 そして、ファインダーを見ることなく、素早くシャッターを押した。

 この景色はいくら雑に撮ろうが、素晴らしい写真になる。そう、思ったのだ。


 乱舞【らんぶ】

 入り乱れて舞うこと。また、踊り狂うこと。


 例「花畑に蝶々が乱舞している」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ