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Re.8 転校生



・・・・さて、今俺のクラスは異様な活気に陥ってる。

それは何故か?それは・・・・



「おい忉利!転校生だぞ!おまけに四人も!」



・・・・・燈花の言うとおり、こんな意味不明な時期に四人も転校生が来る事になったからだ。



「・・・そうだな」



「なんだ?かなりテンションが低いではないか?」



「教室が騒がしいからだ」



・・・・・全く。

こんなに五月蝿いのは少々参るな。



「ずいぶんテンション低いんだな、忉利?・・・生徒会長が休みだからか?」



「そうそう、そうなんだよ・・・・って、違う!なんでそうなる!ってか、さっき言っただろ!?バカかお前は!」



「あ、テンション上がったな!」



・・・・・嵌められた。

癪に障るのは何故だろうか?







・・・・・そうして、ホームルームが始まり、先生が来た。



「さて、お前らのだいたいは知っていると思うが、転校生がこのクラスに編入して来た。全員、仲良くするように。・・・・さて、入って来てくれ」

 



そう言って入ってくる四人の女性。


それを見て男子は歓喜し、女子は落胆するも喜びの声を上げる。

・・・・そして、俺は・・・



「・・・はぁ・・・」



・・・頭を押さえて溜息をついていた。


しかし、それも当たり前の事だろう。

何故なら・・・・・



「天上原(てんじょうはら)魔法女学院から来た羽木崎椎名よ。よろしく」



「城軌(じょうき)魔法学園から来たレイラ・アムルタートです。よろしくね?」



・・・・そこには見知った二人がいたからだ。

そして、他の二人も挨拶をする。



「ドイツから来た。神山紗綾(こうやまさや)だ。一応クォーターだ。一時(いっとき)だが、よろしく頼む」



「同上。天河陽奈(あまかわひな)。よろしく」



片方の神山紗綾という女性の方は、水色の瞳に、水色の髪を肩より少し上程度まで伸ばし、全体的に研ぎ澄まった・・・言うならば、抜き身の刃物と言ったところだろうか?

身長が高いのも合間って、余計に鋭いイメージがした。


そして、もう片方の天河陽奈の方は異常だった。

瞳の色は青く、髪は黒髪の肩より少し下程度まで伸びるショートヘアー。

何故かは知らないが、左目には包帯を巻いており、その姿は痛々しくも、不思議な感じを醸し出していた。



「・・・それじゃ、適当に空いてる席に座ってくれ」



先生の言葉に従い、席に座っていく四人・・・・。



「よろしく」



・・・・その中でも、何故だか天河陽奈と、椎名と、レイラの三人が俺の周りに座ってきた。

・・・・いや、椎名とレイラは分かるが、天河陽奈は何故来る・・・・。



「ああ、よろしくな」



そうして、何事もなかったかのように隣に座る天河。

後ろには椎名、正面にはレイラ・・・と、何故だか転校生に囲まれるという結果となった。


・・・そして当然、美女に囲まれている為か・・・・視線が痛い。

目線だけで人が殺せるほどにだ。



「・・・・・はぁ・・・」



これから、俺の生活がドタバタして行きそうだ・・・・。

そんな予感がした俺であった。



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