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Re.7 翌日



・・・さて、魔法図書館襲撃の翌日。

俺はいつもと何も変わらないように学校に登校して来ていた。

・・・いや、なにか変化のある登校の仕方ならば、そいつはただのアホだと言いたい。

それでは自分がそうですと言っているのと同義だからだ。



「くぁ~・・・・眠・・・」



・・・・流石にあの後、ルキさん、俺、シエルさ・・・シエル、椎名の四人で事後処理、及び次に狙う場所の選択などをしていたら、世が更けてしまった。


・・・・結果により、次に狙う場所は魔法技術保管所。

機密特SSランク・・・・極機密の魔法を保管する場所だ。

凍結されたと言われている広域殲滅魔法もここに書物が保管されているらしい。

・・・・・これの真偽は分からないが、噂では四元論以外の属性の魔法も保管されているらしい。

・・・・これが事実ならば、放置しておくのは流石に危険だということで、次の襲撃場所と決まった訳だ。



「だ~れだ!」



・・・などと、そんなことを考えていると、視界がブラックアウトした。

・・・・・こんな幼稚なことをするのは学校ではあいつしかいないな・・・。



「・・・燈花か」



「えっ!・・・何故分かったのだ?」



「お前の思考回路が単細胞生物にも劣る短絡さだからだ」



言ってから思ったが・・・・それじゃ燈花は思考してない事になるんじゃ・・・・。



「なにを~っ!私はそんなにアホじゃないぞ!」



「スマンスマン。流石に俺も思った」



・・・・・これで、短絡って言葉が分からなかったら俺は燈花をアホ扱いしてたんだが・・・。



「・・・・ところでだ、忉利?」



「ん、なんだ?」



真剣な顔をする燈花に疑問を覚えつつ、聞いてみる事にした。



「・・・・・単細胞生物って・・・なんなのだ?」



ずっこけた。


・・・・予想以上のアホだ・・・。










・・・・・そうして、休み時間に入ったくらいで、ふと電話がかかってきた。



「・・・・ん?」



着信名は『椎名』

・・・・学校に電話かけてくるって一体なんの用事だ・・・?



「・・・移動するか」



取り敢えずここで出るわけにも行かないので、俺はトイレに移動する事にした。



・・・そうして、小走りでトイレに移動した俺は直ぐに電話に出る事にした。



「・・・もしもし、椎名か」



『遅いわよボケーーーっ!!』



「っ!?」



電話口から聞こえる叫び声に近い大声に、俺は耳を押さえて電話口を遠ざける。



『何コール待ったと思ってるのよ!』



「しゃーねーだろ・・・・。教室で出るわけにはいかねえだろ?」



『・・・・確かにそうだけど。まあ良いわ。用件を伝えるわよ』



「ああ、頼む」



そう言って一息空いて、椎名が喋り出す。



『・・・・皇帝が、エンドレスリベリオンへの殺害許可を出したわ。国家魔法使い自体はまだ来れるまで時間がかかるみたいだけど、予備軍(スペア)の二人が日本に着いたって報告がきたわ』



「・・・・分かった。気をつけろって事か?」



・・・・それにしても、殺害許可が出るなんていくらなんでも早くないか・・・?



『まあ、そうね。あと、今後は最低二人以上での行動をさせるそうよ』



「・・・了解。けど、二人以上の行動なんてするにしても人がいないぞ?」



『まあそれは任せなさい。・・・・じゃあ、私はやる事があるから切るわよ』



そう言うとともに電話が切れる。

・・・・・一方的なやつだな。


そうして、俺はまた授業に戻っていった・・・。



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