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Re.4 幼馴染



・・・・さて、その翌日。

俺は準備をし終えて、学校に登校していた。

流石に、俺もエンドレスリベリオンのメンバーである前に、ただの学生でもあるからだ。

・・・・それに、学校を休んだせいで、足がつくなどを防ぐ為でもある。



「ーーーこの世界には四つの元素がある。それは、火、水、風、土の四元素だ。これは一般的に四元論と呼ばれるものとなる」



・・・今の授業は魔法論理学。

魔法の論理を学ぶ授業だ。

・・・・・それにしても、入学してすぐとはいえ、こんなに実技数が少ないとはな。



「・・・さて、まず魔法の発動と、及び原動力についての補足を行おう」



・・・全く、暇なものだ・・・。



「まず『マナ』についてだが、これは大気中に存在する不可視のエネルギーで、どんな場所にでもあって然(しか)るべきものだ」



・・・それは違う。

1939年の戦争時に、余りに過度に使われたマナは急激に減少し、2000年には半分に・・・・そして、今の2040年ではマナは徐々に枯渇し始めていた。



「そして、そのマナを取り入れ、イメージと発動儀式を持ってして物質となす。・・・それが魔法の発動の仕方だ」



そう言っているとチャイムがなった。



「・・・ん?もう終わりか。それでは号令!」



そして、挨拶をして休み時間にはいる。



「終わったか・・・・」



今日の夜に向けて、少し休憩しておくか・・・。


そう思った俺は瞼(まぶた)をおろし、軽い睡眠に・・・・・入ろうとした。



「忉利ー!呼んでるぞ!」



・・・・だがしかしそれは、燈花の呼び声によって失敗となった。



「・・・・んあ?誰がだ?」



「ほら、外に生徒会長様が待ってるぞ?」



その声で俺は顔を上げる。



「あ~、了解了解」



俺はゆっくりと外に出る。

すると、そこには俺の幼馴染であると同時に、この国際魔法振興学校の生徒会長である・・・里見花奏(さとみかなで)がいた。

彼女の見た目は、肩より少し下くらいまで伸びる艶のある黒髪に、整った顔立ち。

瞳は大きく綺麗な黒色をしている。

体型は、別段凹とつが激しいと言うわけでもなく・・・、はたまた凹とつが無いという訳でもない。中途半端だが、全体的に見ればスタイルが良いという感じだ。



「忉利!昨日はどうしたのっ!」



「・・・・・・・・・・あ」



俺は今思い出したと言わんばかりに間抜けな声を出す。

・・・実は昨日、会議で忘れていたのだが、この花奏と晩飯を食うと約束していた。



「忘れてたの!?」



「あー、悪い悪い。忘れてた」



「・・・・まあ、別に良いけど。忉利、事故にでもあったんじゃないかって思って・・・」



そう言って苦笑いをする花奏。

俺も、内心は苦笑い中だ。



「心配ありがとな?」



「お姉さんだから当たり前なのです!」



そう言って胸を張る花奏。

一歳年上なのもあるが、昔から花奏は俺を弟扱いして、自分がお姉さんだとよく言っていた。

そして、それが続き、現在でもお姉さんだと言っている。



「ははっ、そうか。・・・・そういえば、仕事終わったのか?」



「え?生徒会の事?それなら終わったよ?」



そう言って平然とする花奏。

・・・・この学校のサイズも合間って書類の量も異常なほどにあるというのに、仕事が全部終わるなんて流石・・・としか言いようがない。



「相変わらず早いんだな」



「そうかな?でも、大変なんだよ?・・・・そうだ!生徒会入ってくれない?」



ちょっと手伝ってくれない?的な軽さでそう言い出す花奏。



「そうだな。また今度、聞いてみてくれ。今はまだ入る気は無いからな」



「うーん。分かった!また今度聞くね!・・・・・それじゃ、また後でね~!」



そう言って走って行く花奏。

俺はそれを見送りながら次の授業に向けて準備を始めていった・・・。



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