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Re.3 会議



「・・・それでは、会議を始めよう」



その言葉とともに空気が張り詰める。



「今回、私達が狙う場所は何処なのだ?」



龍が疑問そうに聞く。



「それは既に決まっている。今回狙うのは・・・・・・・国立魔法図書館だ」



その言葉に全員に緊張が走る。

国立魔法図書館・・・・そこは、様々な魔法に関する技術が収められた世界有数の施設だ。

その警備は厳重で、盗むなどの事をすれば、国家自体が動きだすと言われている場所だ・・・。



「えぇっ!?急すぎない!?」



夜叉が驚く。

・・・まあ、そこは最終的な目標だと思っていたしな。



「・・・いや、むしろ遅すぎたくらいだ。マナの枯渇は日々進んでいる。もう期限まで半年なんだ。ならせめて・・・今からでも魔法に関する技術を抹消しておかなければならない。そう思わないか?」



『マナ』とは・・・コレが今の魔法の原動力で、様々な生命の源と呼ばれるあらゆる空間に存在する不可視のエネルギー・・・と言うことらしい。



「確かにその通りだ。我らだけでは少々骨が折れるが、やらなければ分からないからな」



「つえェヤツと戦えるんならンなコトどうでも良いぜ!危険なンざハナから承知だしな!」



乾闥婆(けんだつは)と摩睺羅伽(まこらが)の二人が同意する。

この二人は割と交戦的だから同意はほぼ当たり前だろう。



「でも~、国家魔法使いが出てきたら大変よ~!」



「確かにね。流石にアイツラがいたらこちらの被害も免れないわよ」



そう言ったのは緊那羅(きんなら)と迦楼羅(かるら)の二人だ。

彼女らが言う国家魔法使い・・・それは、国家に属するエリート中のエリートの魔法使いで、合計で6人しかおらず、かつその6人にはそれぞれ二つ名が与えられ、国家公認の殺害の権利が与えられている。

・・・ようは、国が認めた魔法を使った人殺しみたいなものだと考えれば良いだろう。



「その辺は大丈夫だ。今回、国家魔法使いはいない」



「何故わかるのだ?」



「確かなスジからの情報だ」



龍が聞くも、その一言で押し黙る。

しかし、多少疑問そうにしている。



「何故いないんですか?」



俺も多少疑問に感じた為に聞いて見ることにした。



「ドイツ本国で反乱因子が現れたから6人が収集されたからだ」



「・・・しかし反乱因子ごときで、一人で一個師団以上の力を持つ国家魔法使いが全員収集されるもんなんですか?」



「いや、その後になんらかの理由で皇帝に呼ばれているらしい」



・・・この世界は、第二次世界大戦後、様々な国がドイツに吸収され、今やドイツは帝国と呼ばれる程までに拡大し、その権力はほぼ大陸全土に及んでいた・・・。



「そうですか」



「ああ。・・・ともかく、異論は無いか?あるならば、挙手を頼む」



しかし、それで手を上げるものはいなかった。



「・・・ならば、決定だな。作戦は翌日の晩の8時。各自、準備を整えて、各々国立魔法図書館にて集合だ」



その言葉に全員が頷く。



「それでは、本日は解散だ」



・・・・そうして、会議は終わりを告げた。



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