転生したら三つ子の次女でした。3
ん?あれ?そんな転生者って当たり前に他人にバレてるものなの?
召喚されちゃった系以外の転生物ってそもそも周りに転生とかの知識ないのが普通じゃなかった?あれ?こんなタイプのなろうの小説読んだことないけど?もしかして毎日1話無料タイプの韓国の漫画のほうに転生しちゃってる?
「本当はパーティーの後にでも話そうと思ったんだけどね!やっぱり早く話した方が」
「旦那様、パーティー前に余計なことを話してどうするんですか?さあ!お嬢様方、まずはパーティーです。いいですか?お行儀よくしてくださいね?ソフィア様はもう少しリラックスした表情でお願いします。そんな冷めた表情の3歳児はおりません。セシリア様はお転婆は控えめにお願い致します。いいですか?顔立ちが残念だから好きとはくれぐれも他家のご子息におしゃったりしてはなりません。エミリア様はいきなり自傷行為をしたりそれらについて話してはいけません。いいですね?」
こんな残念なイケメンなら信用出来そう!前世の苦い経験から只今絶賛私の中の評価基準はイケメンは信用できないからビバ非イケメンだけどこの中身の残念さなら裏切るとかいう考え無さそう!って待って私記憶取り戻す前から私は私だったの?うわぁ無邪気な言葉を覚えたての意思表示が明確な幼女って怖い!って私か!
「お誕生日おめでとうございます。ソフィア様セシリア様エミリア様!皆様大変愛らしくなられて将来が楽しみですわね!」
「カントール家も安泰ですな!」
「こんなに小さくて愛らしい淑女たちは見たことがございませんわ」
そうこうして始まった誕生日パーティーは私達のお披露目も兼ねていて入れ替わり立ち代わり大人たちがやってきて挨拶をしてくるけどやっぱ総じて顔は整ってる。まぁ外国人ってだけでなんか彫りが深いし整って見えてた前世があるから納得。年を取れば抗えなかった皺とか体型にも変化が見えるけどお金とプライドのある貴族婦人たちは美しくあることに余念がないしそんなものなのかな?モブの中のモブと出来たら結婚して幸せになりたいけどこの感じだと無理そうね…
「見たか?セシリア様はあの御年にしてなんと艶かしい溜息をつくんだ…」
「三種三様の美しさが既にあるが…早く婚約しないとあれは血で血を洗う争いが起きるぞ…」
自分の容姿に対する自覚が薄すぎるセシリアへの評価を本人が知ることはない。




