転生したら三つ子の次女でした。2
「さあさあ!朝の支度を整えて朝食にしましょう!朝食の後は皆様の3歳のお誕生日会ですわよ!とびっきり可愛らしくなりましょうね!」
3人で小さな鏡の前に立たされると侍女と思わしき人たちは甲斐甲斐しく世話を始める。あの子達にこんな風に着替えさせたことなかったな。というより今着せようとされてる服が子供向けじゃないよねまず。不満たらたらに鏡を見れば漆黒の髪を畝らせ瞳は淡いアメジスト色で幼女には似つかわしくない色気すらある幼女が見つめ返してくる。わぁなんてよく出来た夢なの?イケメン嫌いの私が絶世の美幼女になるなんて!左右を見れば完全に目を覚ました美幼女が二人。銀髪ストレートに宝石のような碧玉の瞳を若干釣り目にさせた年の割にかなり大人びて見える幼女と色は彼女と同じでパーツの形や髪形は私と同じ筈なのに妖艶どころか儚げな雰囲気を持つ美幼女。こんな顔の整った幼女いる?私もしかして異世界転生してる?見た目年齢的に私と同い年かしら?この子達は私が守らなきゃ!!
お揃いのツインテールに色違いのドレスを着替える間私の頭はまだ若干寝惚けているのかそれしか思いつかず次に出された朝食には感動しかしなかった。あぁ自分が手出ししなくても全て出てくるなんて!しかも後片付けもなし!なんて贅沢なの?神様ありがとう!なんかよくわからないけど朝食の準備の必要もなく誰かの食事の面倒を見る必要もないなんて私とても幸せです!!!!
同居をしてから一度もなかったゆっくりと食事を取れる幸せを存分に堪能していると急にドアが開きそこには満面の笑みのイケメンがいた。この世界は美男美女しかいないのかもしれない。
「あぁうちの娘たちは朝からなんて愛らしいんだ!!!!メグ!!!天国から君も見ているかい?僕たちの子供は今日もこんなにも素晴らしいよ!!3歳のお誕生日おめでとう僕のエンジェルズ!!!」
あ、そっか。私達がこんなに整った顔ならお父様だって顔が整ってて当たり前だよね。イケメンなんて信用できないけど…この残念な感じが素なら信じても痛い目に会わなそう…
「朝ご飯は美味しかったかい?さぁそれじゃあ少しお話をしようか!僕の愛する転生者の娘たちよ!」