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ザ・クリエーションズ -THE・CREATION's-  作者: 並日通
Part1 始まりの風(ファーストウィンド)
8/65

8話 大川リオ

身体が熱い。


全身が熱を発している。


下を見ると自分の身体を剣のようなものが貫いていた。


リオが背後から話しかけてくる。


「お前はいつだって強すぎる。その光が他のものを消していることに気づいた方がいい。」


「何言って……」


「今までとこれからの話だよ。いつもお前は中心だ。どんなことがあっても周りはミヤト。他を見てすらいないんだ。お前だけで成り立ってるんだよ。」


「そんなこと……!俺はみんながいてくれたから…!」


「俺がどんなに活躍しても、周りはお前のことしか見ていない。後輩も、先生も、メディアもだ。ミヤトがいたから勝てた。そう言うんだ。県大会決勝、残り1分で逆転のゴールを決めた。ヒーローになれたと思った。ずっと我慢してきた。みんながお前を見続けるから。俺は影に徹した。最後の最後で光になれたと思った。俺が行きたいと言っていた大学、知ってるよな。周りには秘密にしてるだろ。推薦の話が来ていることを俺は知ってる。」


数秒後リオは叫んだ。


「何故なんだ!!!!何故お前なんだ!!!!!


何故いつもいつも!!!お前なんだ!!!!」


「はぁ…はぁ…」


黙ることしかできなかった。


「もう疲れたんだよ…。誰かのために自分を殺すのは…」


「だから………俺は壊すのさ…今度は自分のために、全てを……」


ミヤトは今も願っている。

リオがその言葉を言わないことを。


「俺に付き合ってくれよ…ヒーロー!」


それだけはやめてくれ。お願いだから。


「頼むよ神様…!」


意識が遠のく中、強く願った。





「来い……ガイア…!!」





その日、再び地震が起こった。

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