12話 まずい事態と猫のヒーロー
「大丈夫…ではないか…」
「よく耐えた。さすがハジメだ。」
ピコとアンジュは縛られたハジメを解放しようとしていた。
「み、みんな…助けに来てくれたの…?」
「あぁそうだ」
「仲間が捕まったら死んでも助ける。"インベーダーズ"のルールだからな。」
「おれ…仲間…?」
「ああ仲間だ。だから泣くな。」
涙をこぼし俯くハジメの背中をさする。
「おい…待て…こんなところで何してる?」
「ん?」
そこに立っていたのは全身が黒色のコスチュームに纏われた人物。
「その顔…カメラに映ってたやつだよなぁ?」
「ま、まさか…」
「お前ら…"インベーダーズ"ってやつだよなぁ…!」
顔には、猫を模した仮面を着けている。
「俺はヒーロー"ストレイ=キャット"!小八重ミナミは返してもらうぜ…!」
「非常にまずいな…」
「とてもややこしいことになってしまった…」
「ん?ん?」
何もわかっていないハジメだけがみんなの顔を交互に見ていた。
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ニー警部は鞭を振り回し、マークはそれをかわすことしかできなかった。
「くっそ!あいつらと離れちまったじゃねぇか!」
「それでいいんだヨ!3人同時は無理でも1人ずつなら私でも倒せル!」
(あんま使いたくなかったけど…)
マークはポケットに手を突っ込む。
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「これ。もし戦闘になったら少しは役に立つと思って!」
「なにこれ」
「幾度となく爆発を経験してきた私だからこそ、開発することが出来たオリジナルの…」
手のひらの上にはゴルフボールほどの球があった。
「爆弾!」
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「親指で1秒長押し…これで起動する!」
ボゴォンッ!
投げた爆弾が起動し、爆発した。
「何ィ!?」
「はっはー!じゃあな!ひと足先に戻るぜー?」
「させるわけ…ないだロ…?」
視界が悪い中、マークは感じ取った。
ニー警部が放つプレッシャーに。
それによって自分が隙を作ってしまったことも。
「ぐぁっ…!」
方向を変えようとしたその時、爆風の中から鞭が伸び、マークの腹部を貫いた。




