10話 吐かないガキと売れない仲間
「ね?もうさ言いなヨ…」
ニー警部がハジメの髪を掴む。
「ぐ……」
「あいつらの拠点…教えテ?」
「…………」
「ガキが…無視かヨ…」
「指でも落としますか?」
「いや、出血で死なれても困る…」
ニー警部達がいるのは"くまさんの森"のもっと奥。
日が落ちると真っ暗になってしまうため、普段は子供達が近寄らない大木の側だ。
「だから…」
ドガンッ!
一本の木に縛り付けられたハジメの顔を蹴り飛ばした。
「うぐっ…!」
「なるべくこんな感じの暴力デ。」
「しょ、承知しました…」
「あのさぁクソガキ…あいつらはもうお前のことなんてどうでもいいんだヨ…」
つま先でハジメの顎を支え、顔を上げさせる。
「だからお前ももういいだロ?こっちも疲れるのは好きじゃないんダ」
夕陽は着々と沈み始めている。
「だから吐いちまえヨ。な?」
「いやだ…言わない…」
ドガッ!
「警部これ以上は死んでしまいます…!」
「やるだけやって死ぬならしょうがねぇヨ」
「おれは…言わないぞ…」
ハジメは涙を浮かべながら叫ぶ。
「おれは!仲間を売ったりなんかしねぇ!!!」
「役に立たねぇナ。もういいヤ…」
ニー警部が思い切り足を振り上げる。
「じゃあナ」
(おじさん…おれ…!)
ギュンッ
「ん?」
ズンッッッ!メキメキ……ドゴォン…!
「ちっ…1発外したな…」
「下手くそが…」
「"空気銃"遠距離だとむずいよなぁ」
三つの影がガサガサと草木をかき分け歩いてくる。
「世紀の大犯罪者、参上。」
各自手持ちの武器を構える。
「俺たちの仲間に…手を出すな…!」
マークはニー警部を睨みつけた。




