7話 足手まといと向けられた銃口
(行かなきゃ…!行かなきゃ…!)
自信作の"光学迷彩パーカー"を脱ぎ捨て、研究所を駆ける。
「ミナミ……待ってて……!」
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「よぉ〜お待たせ〜!」
「みんな!よかった無事で…」
「おじさんたち!!!」
「ガキども怪我はないか」
「「「うん!」」」
「よしよしよかった」
マークとピコは子供達に飛びかかられている。
「ミナミ…ちょっといいか」
「ん?アンジュどうしたの?」
「"次元警察"にバレた今、これ以上はアイツらと一緒にいるのは危険だ。」
アンジュが横目で子供達を見る。
「うん…そうだね…」
「もう大学以外での作業もする必要はないことだしな」
子供達には普段、放課後に部品や食料などのお使いをしてもらっていた。
残る作業は研究室で行うものだけ。これ以上手伝ってもらう必要は無くなってしまった。
「おい!マーク!」
「ん?」
「決定した。頼んだぞ。」
「俺が言うのか…」
少し気まずそうにしたあと、子供達の方を向いた。
「あ、あのなガキども」
「どうしたの?」
「俺らの作戦は次の段階に移行することになってな、ちょっと遠くへ行かなきゃいけないんだ」
「遠く?わくわくするなぁ」
「ハジメ…違うんだ…ここでお前らとはお別れなんだ」
「「えぇ!?」」
ハジメとジローが驚いた。ミッチーは黙っていた。
「さっきの見たろ?こっからはあんな危険な奴らが追ってくる。」
「おれたち平気だよ!」
「お前だけじゃない。もしかしたらお前の家族や友達にすら危険が及ぶかもしれないんだ。」
「でも!」
「言い方を変えるとな…お前らは足手まといなんだ…」
「………!!!」
「マーク!?」
突然のマークの言葉に思わず口を挟んでしまった。そんなミナミを、アンジュが制する。
「黙ってここから消えるんだな」
「そんなひど…」
「なんか…言ったか………?」
マークはハジメの眉間に"空気銃"の銃口を押し付けた。
「おじさん…そんな…」
「な?わかっただろ?」
「う、うわあああああああああ!!!」
ハジメは泣きながら走って行った。
「おじさんのバーカ!!!」
ジローも追いかける。
少し遅れてミッチーも後に続いた。
「よくやったマーク…お前はなんら間違ってねぇ…」
ピコがフォローが入れる。
「………」
「守るためだ。しょうがない。」
「マーク…」
「だから泣くな。私たちの目的はこれからだ。」
過ごした時間は短くとも、仲間であったことに間違いはない。
その仲間を守るために、リーダーは泣いていた。




