5話 卑怯な男とデズ警部
そこから何日か経った。
お金はスマホケースに入れていたカードで何とかなった。賞金目当てで色んなコンテストに応募しててほんとによかった。
「ここをこうして……」
「ミナミちゃん!持って来たよ!」
「ん、ありがとう」
小学生達は手伝ってくれてる。見たことない機械が出来ていくのがかっこいい(?)らしい。
名前はハジメ、ジロー、ミッチー。
本名はわかんないけどそうやって呼んでた。
"インベーダーズ"の3人は私を手伝ってくれたり、自分たちの装備整えたり…あとは筋トレしたりして過ごしてる。
私はと言うと毎日ドキドキしてる。
動力源として使えるサイズの石は一つしかない。
万が一装置が爆発しようものなら石は無くなるし、どんな影響が出るかわからない。身を削って作業をしているよ。
でも辛くは無い。私の癖である敬語も自然と取れたしね。
「よしっ…一回スイッチつけるか…」
ギュイイイイイン…
「出来た…かもしんない…!」
これが"次元移動装置"の心臓となる"石制御装置"。
「完成したな…」
「うん…!あとは大学に行って続きをやるだけだね!」
「その前に…ちょっと面倒なイベントの発生だ…」
「え?」
「ようやく見つけたぞ…"インベーダーズ"…!」
そこにいたのは近未来的な軍服?を着た男だった。
「だ、誰…?」
「デズ警部…俺たちの世界からの追っ手だ…!」
「えぇ!?じゃあ逃げないと…!」
「お前すっかり犯罪者思考だけど大丈夫か…」
アンジュが呆れている。
「ミナミ…逃げろ。後で合流する。」
「安心しな…こう見えても俺だちゃ一流さ」
「わかった…みんな!逃げるよ!」
「「「お、おう!」」」
ミナミはハジメ、ジロー、ミッチーを連れて逃げていく。
「…………」
(あの顔……どこかで……)
「おいデズ!久しぶりだな!」
「あぁ…こんな再会になるとはな」
「悪いが俺らは逃げるぞ」
「そうか…ではこちらも手は抜かん」
デズ警部は背中の機械に刺さっている柄に手を伸ばす。
「NEXT-ソード…ver3.0…!」
「ソードの最新版か!?」
「アンジュ負けんなよ」
「ふん…私を舐めるな」
アンジュも2つの柄を取り出し起動させる。
ブゥゥン…
「行くぞ!!!」
アンジュが斬りかかる。
バチチチチッッッ
「"二刀流のアンジュ"…その名は廃れていないようだな…!」
「こいつ…片手で…!」
「ふんっ!!!」
弾き返されたアンジュは受け身を取る。
「こいつ…前よりも…」
「お前こそ私を舐めるなよ?」
「てめ…」
ギュゥン!!!ドゴォン…!
マークの空気銃がデズ警部を吹き飛ばす。
「ぐっ…貴様…」
「お前…そんな卑怯な…」
「俺たちゃ悪党…」
リロードしながら続ける。
「卑怯は常套手段だぜ?」
「マークゥ……!!!」
マークはニヤリと笑っていた。




