2話 侵略者達と小八重ミナミ
「ってなわけでこっちの世界に来だ瞬間にお前を見つけて助けたってわけ。」
「それはありがとうございました…」
「おうよ」
「あなた達の世界にはあるんですか…?並行世界を移動する手段が…!」
「あぁ。ある。」
「それだけで感動ものです…!!!」
「あっ…そう…」
「それで王になるっていうのは?」
「ああ…俺たちインベーダーズの目的はな?文明の進んでない世界に侵略してそこを支配してやろうぜって感じだったんだ。」
「それであなた達の世界より劣っているこの世界が選ばれたと…」
「そう。調べた段階ではこの世界には目立った"名前持ち"なんていないはずだったんだ。」
「"名前持ち"?」
「神から能力を授かった奴らさ。俺たちの世界にもいるんだ。」
「あなた達の世界にも…!?」
「てか俺たちの世界だけじゃない。無数の世界に存在するんだ。そんな奴らは。」
「もうレベルが高過ぎてついてけない話ですね…
」
「アンタを襲った奴ら程度なら斬ってやろうと思ったんだがな…あの雷の奴には勝てる気がしない」
「あそこまですげぇの見ちまったらもうこの世界を支配しようなんて気にはなれないよな」
「戦ったらマークなんて絶対死ぬぜ」
「お前らもだよ!」
「よし、じゃあ次はこちらの番だな。」
「たしかに」
「え?」
「質問責めに耐えたんだから次は俺たちに聞かせてもらいたい」
「あ…なるほど」
「お前は一体なんなんだ?何故"名前持ち"に狙われた?」
「私は…」
スカアハの恐怖を少し思い出し、唾を飲み込む。
「私の名前は小八重ミナミ。並行世界へ行くための研究をしていた大学生です。襲われた理由は分かりません。その研究の内容が関係しているのかも知れませんが…」
「んなるほど」
「つまりのところよくわからないのだな」
「こっからどうする?うち帰るか?親も心配してんだろ」
「親は…いません…」
「え?」
「両親共々…並行世界の研究をしていたんです。私が幼い頃から。」
「だからアンタもこの研究を?」
「まあ…はいその影響もあります。私は気になったことを全で知りたいのでその一つがこれっていうだけなんですけどね」
「でいないってのは?」
「研究中…暴発した装置によって空間に亀裂が生まれました。部屋が光に包まれたと思ったら、両親はそこから姿を消していました。私は危険だからと言われてドアの隙間から覗いていたので無事だったんです。」
「親は別の世界に飛ばされてしまったかもしれないと…」
「そーゆーことだな」
「私も一度機械の暴走で同じことが起こったんです。その時起きた現象で別世界があることは確信しました。ただ移動するとなると難易度が急激に上がるんですよね…」
「さっきはそれでテンション上がってたんだな」
「そうです…」
「しかしまぁ…"石"も無くそこまで辿り着けるなんてな…」
「"石"…?」
「俺たちの世界が発展したのはある石のおかげなんだ」




