1話 脅威の侵略者
「何というエネルギー…」
「これ以上は危険だ…!」
「くっそ…何なんだよ…何なんだよここは!?」
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身体が痛い。特に足がぎしぎしする。
絶対に筋肉痛だ。そうに違いない。
研究室に篭りっぱなしだもんなぁそりゃそうだ。
っていうかなんでこんなことになったんだっけ?
「………ん?」
目を開くとそこにはボロボロの天井。
そしてこれまたボロボロのソファで寝ていたようだ。
「目、覚めたか」
「誰……?」
目の前には知らない人物が3人。
少なくともあのロボットみたいな人(名前は忘れた)の仲間にはいなかったはずだ。
「あ〜そうだな…どこから説明しよう…」
「最初からでいいんじゃないか」
「俺は"ヴァレンティーナ"のはずれで生まれたんだが…」
「ピコ、お前は黙れ。」
「…………?」
「俺が話すよ」
男が一歩前に出た。
「まずは自己紹介だな。」
男の説明をまとめるとこう。
筋肉質で赤毛の女性"アンジュ=レンキンス"
超大柄ででっかい男"ピコ=ポップ"
そしてリーダーの"マーク=アバレガン"
「あなた達は何人なの…?」
「俺たちは"オリエンタル国民"さ」
「馬鹿、言っても伝わんねぇだろ」
「信じられるかわかんないけど…」
マークが苦笑いしながら言う。
「俺だちゃ他の宇宙から来たんだ」
〜数日前〜
「はぁはぁ…アンジュ!ピコ!準備はいいか!?」
「あぁばっちり」
「俺もだ…」
ここは"近未来都市オリエンタルランド"の首都"エンポリオ"。
中心に聳え立つのは"次元警察"本部。
現在の時刻はもうすぐ午前2時。
入口の警備が交代する時刻だ。
「よし、じゃあ作戦通りに」
「「おう」」
「行くぞ…!"インベーダーズ"!」
マーク、アンジュ、ピコ。
この3人で結成されたチーム、それが"インベーダーズ"だ。
「侵入者だ!」
「警備隊出動!」
「っておい!さっそく見つかってんじゃねぇか!」
「ピコがでかいからだ」
「お前がセンサー踏んだんだろうが!」
「いたぞ!追え!」
「くっそぉ…やるしかねぇ!お前ら!前の方頼む!」
「「あいあいさー!」」
マークが警備隊の方へ振り返る。
「俺たちが丸腰だと思うなよ…?」
腰についたホルダーから銃を取り出す。
「おなじみ…"空気銃"!」
そして背中の装置を起動させる。
「ホバーもあるからよぉ!お前らの攻撃なんてあたんねぇよ!」
履いているシューズのそこからエネルギーが発生し、宙に浮く。
ギュンッ!ギュンッ!
「おらおらぁ!!」
ドゴォン!ドゴォン!
その銃は空気を吸い込み弾として撃ち出す。
着弾は少し遅いが、コンクリート程度であれば破壊できる威力がある。何よりも予備の弾を持つ必要がない為、マークが好んで持つ武器だ。
「あいつら!"石"を持ってるぞ!気をつけろ!」
「へっへっへ…もう遅せぇ!」
マークは何発かを天井に撃ち込み、そのまま落とす。
「ぐわぁ!!」
「ざっとこんなもんよ」
落ちた天井に阻まれて後続も遅れるだろう。
「あいつらに追い付かないとな」
マークはホバーを使い加速した。
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ブゥン…
「これで最後だな」
アンジュはビームサーベルをしまうとピコを探した。
「あ、いた」
ピコはハンマーを片手に持ち、警備員達を薙ぎ倒した後だった。
「お前……壁壊しすぎだろ……」
「こんな狭いところで戦ったんだからこうなるのはしょうがないんだ」
「よかった!お前ら無事か!」
「当然だろ」
「舐めんな」
「お前らさっきの「あいあいさー」はどーゆー気持ちで言ってたの……?」
「そんなことよりここ。もう着いてるぞ。」
「ん?あ!ほんとじゃん!」
3人が目指していたのは、"次元警察"が所有する、"次元移動装置"のある部屋。
"石"の力で選択した次元へ移動することができる、オリエンタルランドの技術力の結晶だ。
目の前には紫色をした光の壁が佇んでいる。
ここに入り込めば移動が始まる。
「アンジュ、設定頼んだ」
「おう」
『貴様ら!マーク達だな!?』
放送によって建物中に声が響く。
「この声…ウォル長官か?」
「うっせぇなジジイ」
「放送切るか…」
『ガキ共!震えて待っ……』
プツン
長官の声が途切れる。
「よし…!気を取り直して…行くぞ野郎ども!」
「ああ…!」
「いよいよだな」
3人は一歩踏み出す。
「いざ行かん…俺たちが“王"となりし世界へ…!」
3人が飛び込むと、部屋は紫色の光に包まれた。
〜長官の部屋〜
「クソォ!!!」
ウォル長官は机に拳を叩き込む。
「お、おやめください!今月でいくつ買い換えたと…!」
「逃げられると思うなよ…"落ちぶれた英雄"共が……!!!」




