17話 これで最後だ
ドドドドドドドドッ
「おらああああああああっ!!!」
トリニティの連打は止まらない。
ドシュウッ…!
「うっ……!!!」
"影鬼"の意識が飛んだとほぼ同時、纏われていた筋肉が消滅し始める。
(あぁー消耗すご…やっぱ長持ちはできねぇー…)
頭が少しだけふらつく。
(カッコつけたけど習得したばっかだからなぁ……脳が気付かないうちにやるしかねぇ……!)
「残りはお前だけだな!スカアハ!」
「まじかよお前…!」
("影鬼"だぞ…!?あいつらの耐久力を持ってもあんなにすぐやられるか…!?)
スカアハは動揺を隠せていない。
「くそ……これは使う気無かったんだけどな…」
「…ん?まだ何か隠してんのか?」
「あぁ…俺が編み出した大技だ。俺の直線上は平らになると思え……」
ズズズズ……
「"影傀儡"…」
"影傀儡"。影に包んだものを自在に操り、変形までこなす技。
"無限抱影伏魔殿《ムゲンホウヨウフクマデン"》が展開されている今、この場にある殆どが影に包まれている。
「集まれ……!!!」
範囲内の建造物が形を歪め、スカアハの掌に収まっていく…。
「なるほど…凝縮させてぶっ放す気か……!」
さすがのトリニティにも焦りの感情が現れた。
「"雷神筋肉 激昂"!」
トリニティの右腕に雷の筋肉が纏われる。
今回はさらに多く、大きく。
「"激昂"…"激昂"…"激昂"…!」
腕は後方に伸び、先程のボス"影鬼"よりも大きくなっている。
「はああああ……!」
「うおおおお……!」
両者共に準備は整ったようだ。
「食らえ…これで最後だ…!」
「僕ももう疲れたよ…!」
"影逢魔時"!!!
"巨大天雷"!!!
2人の奥義が今、衝突した。




