16話 雷神筋肉
「なんなんですかあれは……!」
全身に電撃を纏っており、輝きを放っている。
空を飛んでいるのはルドラの能力だ。
「しかも…姿が違う…!!!」
『だにゃ……!!!』
「あれが第二段階…」
トリニティの姿は普段のヒーロースーツではなく、上裸で裸足になっている。
「インドラの神業…"実道権現霹靂神"は"鎧式"。自分のことを強化する神業なんだ。」
「姿は自分で…?」
「いや、神業を作ったのは初代のはずだから僕じゃないよ。こんな恥ずかしい格好になりたくないし…」
「なんか安心した…」
「わかる…」
「この技は雷を使って様々なものを創造できる。基本的には筋肉の創造をしてる。スーツの上から電気の筋肉を纏ってるから裸みたいに見えちゃってるんだ…。」
「なるほど…それであんな建物を砕くパワーを…!」
「そう。そろそろ待ちくたびれただろうからこっちも仕掛けるか…」
「くそ…!あいつも到達していたのか…!!第二段階!!!」
スカアハが拳を握りしめる。
「いけ!"影鬼"!!足場なら俺が作ってやる!」
「グォォォッ!!!」
スカアハの創り出した影の足場を使い、"影鬼"が向かってくる。
「チョーショくん!!」
「大丈夫。まかせて。」
トリニティは「ふぅ…」と呼吸を整える。
「"雷神筋肉"…」
しゅるるるる……
トリニティの右腕に雷で創造した擬似の筋肉が纏われていく。
「"激昂"!」
ムキッ!!!
手首から肩までの筋肉が肥大化した。
「"穿地天雷"!!!」
ズッドゴゴンッッッ!!!
「おぉ!?」
"影鬼"が一体、スカアハの元まで吹き飛ばされる。
「な…んだそりゃ……!!!」
「すっ…ご…」
その威力に驚愕しているのはスカアハだけではない。
腕に創造した雷の筋肉は攻撃後、すぐに消滅している。
「みんな!範囲外に一回下ろすから"影法師"の残党を頼んだ!」
「「「「了解!!」」」」
「いよっし…行くぞ…!」
『無理はするなよ。』
『ぶっ倒られても困るからね!』
5メートルをも超える一際大きな"影鬼"が腕を振りかぶる。
「"雷神筋肉 金獅子"!!!」
今度は腰から上、頭以外の部位に筋肉が纏われる。先ほどと違い手のひらまで強化され、大きくなっている。
「グラァッ!」
「ふんっ!」
鬼の拳を片手で受け止め、押し返す。
その状態から放たれるのは、一撃一撃が必殺の威力を誇る雷の拳、強化された"天雷"の連打。
「"天雷乱撃"!!!」
その技は、影の足場もろとも残りの"影鬼"を叩きのめした。




