7話 強くなる一方だ。
「さて…君は何者なんだ?」
ヒカルはヒマリに問いかける。
「私は…ただの大学生…だった…」
『今は私、ヘイムダルが力を授け存在だ』
『ヘイムダル…!?』
「ガネーシャ知ってるの?」
『えぇ!守護神ですよ!これはすごい力を…』
『お褒めに授かり光栄』
「あなたたちは何なの!?」
「頭の中の彼らは創造神です。名を"創造神"。そして僕たちはそんな彼らから力を授かった…"創造者です。」
「クリエーションズ…」
「よかったらですけど、君もヒーローに…」
「神が…いるんですか……………!?」
ミナミが呟いた。
「宗教とかどうではなく…本当に存在するんですか…!?こんな超常的な能力…存在を認めざるを得ない…いやでもまだ超能力者という線も…」
「いますよ」
「………………!!!」
ぷるぷると悶えている。
「"死ぬまでに知りたい事リスト"がまた一つ…埋まりました…!!!」
「「よ、よかったね…」」
2人して若干引いた。
「それでなんで狙われてたの?」
「それが…」
ヒマリは今までの経緯からスカアハの力まで説明した。
「なるほどね…」
ヒカルは少し考え込んだ後提案をしてきた。
「2人とも僕たちのヒーローチームに来ませんか?」
「ヒーローチーム…?」
「はい。僕たちのそばの方があいつらも手を出しづらくなるでしょうし。」
「たしかに…」
「研究チームもあるしね」
「本当ですか!!」
「てめぇらくっちゃべってんじゃねぇよ…」
「「「!?」」」
「おかげで時間がきた……」
ヒマリは慌てて時計を見る。
今は午後1時を回っていた。最後に時計を見てから2時間も経っている。
「ここから俺の能力は…強くなる一方だ…!」
"影傀儡"
「危ない!!!」
真っ黒な木の幹が教室に突っ込んできた。
ヒカルが2人を庇う。
「ははは!!!どんどん行くぞっ!!!」
「ここは狭すぎる…広場の方へ逃げましょう…!」
「でも広場の方に逃げたら…」
広場というのは本館のそばにあるイベントスペース。今日は人が大勢いるはずだ。
「大丈夫。僕には仲間がいますから。」
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「さぁみなさん!入口の方へ!」
マイクを使って叫ぶのは黒と緑のコスチュームに猫の仮面を付けた人物。
「あれストレイキャットじゃない!?」
「ほんとだ!」
「いいから進んで!」
『大体みんな逃げられたかにゃ?』
「こっちも終わった!」
上空から現れたのはトリニティ。
「じゃああとはヒカルが言ってたやつだけだな。」
「うんそうだね。大丈夫かな…無事かな…」
「アンタはちょっとおどおどしすぎなんじゃねぇか…?」
『だにゃ………』
「だって心配じゃんかぁ…」
『もうちょっと仲間を信じなよ〜』
『そうだぞ。お前だけで戦ってるんじゃない。』
「そんな2人まで〜…」
『スイッチの入ってない時のチョーショはまるで別人だな…』
『ね…ほんと…』
ズズゥン………
「ん?」
『も、もしかして…』
『あれ…か…?』
地響き、そして建物が崩れる音が聞こえ始める。
トリニティの目線の先には、2人も人を抱えよろよろと飛ぶジーニアスと、それを追いかける真っ黒で巨大な何かがいた。




