6話 ジーニアス
『ボス。お話が。』
「ん?どした?」
「それでは今年のゲストに登場していただきましょう!!正義のヒーロー、"ジーニアス"としても活躍している西前ヒカルさんです!!!」
ワァァァァァァァッ!!!
MCの声とオーディエンス、そしてAIの声が交差した。
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「ミナミ!!!」
「悪いな。先回りした。」
ミナミはスカアハの影に捕らえられている。
『やられたな…!』
「くっ…!取り返す!!!」
ズズズ…
ヒマリはバリアを形成し始める。
「貫け…"防御壁→槍"!!!」
「あっ…ぶねぇ…!!!」
スカアハは咄嗟に躱す。
手のひらから伸びたバリアの槍は簡単に壁を貫いた。
(あんなの食らったらひとたまりもねぇな…)
「先手必勝とは限らない」
スカアハが構える。
"火影"!!!
ヒマリを襲うのは影の炎。
「"1㎡の防御壁"!」
ガードしきれなかった影が身体を掠める。
「あっつ…!」
「驚いたか…俺の操る影で再現したものは本物と同じ性質を持ち合わせるんだ…」
この影は熱を持ち、触れたものを焼いてしまう。
「燃え尽きろ!!!」
(今は1㎡じゃダメだ…!守る範囲を広げなきゃ…!)
1㎡の防御壁を解き、バリアの範囲を広げる。
自分の身体より大きく広げ、そのバリアは曲線を描いていった。
(下がった強度を補えるように…!)
"欧羅巴式防御壁"!!!
そのバリアは攻撃を正面から受け止めるのではなく、受け流す。
『中華鍋みたい』
「バカみたいな感想言ってる場合じゃないでしょうが!」
影の量はどんどん増えていき、一応受け流せてはいるものの時間の問題だろう。
ヒマリはバリアごと後ろに押し出されていく。
「くっ………!」
(どうすれば…どうすれば…)
「お困りかな?お嬢さん」
「!?」
背後に人が立っていた。
テレビで見た事がある。
「ヒーロー…ジーニアス…!?」
そこにいたのは眼鏡をかけている白衣の男。
腕と足に機械を装着している。
ジーニアスはヒマリの頭上へと飛び上がり、手のひらをスカアハに向けた。
"インドラ・コマンド・キャノン"
ビームを食らったスカアハは、壁を突き破り建物の外まで吹き飛ばされた。




