4話 青っぽくて半透明。
私の姿が露わになる。
手首には金色の腕輪、そして服は白くて薄手の生地の民族衣装っぽいやつになっている。
「「いや世宇子中じゃん!」」
再びミナミと同時に口に出た。
どうやらお互いの趣味も合うらしい。
『訳わかんないこと言ってないで前見て前』
頭の中で声が響く。
「そうか…隠してやがったのか…」
「え?」
「これぁ骨が折れるぜ…そしてお前も連れて行くことが今、ここで決定した…」
やばい逃げなきゃ。
ミナミと共に走り出す。
『いい?端的に説明するよ。私は君に"防御“の能力を与えたところだ。』
(防御…?)
『そう。私は「守護の神 ヘイムダル」だ。守ることに関するなら何でもできる。』
「ほんと!?じゃあ私たちを守ってよ!」
ドゴゴォ!
「ひぃ!!」
「待ちやがれ!」
影の槍?針?が私たちに襲いかかる。
なんとか階段を駆け上り攻撃を躱していく。
『残念ながら私は手を出せない。君がやるんだ。言っただろう。与えたと。』
ヘイムダルは喋り続ける。
『私の力が及ぶ範囲で君が決めるんだ。能力は自分で創る。それが"創造者なのだ。』
「あぁ!もう!わかったよ!」
ここは元いたところよりひとつ上のフロア。
下と同じく廊下が続いている。
「ほんとになんでもできるんだよね…!?」
『防御に関するのであれば』
「信じるからね!!」
私たちを追って階段を上がってきたのは黒い人形のナニカ。
"影法師"!!!
「行け影の兵隊よ!」
何体もの影達は鋭い爪で私に攻撃を仕掛けてきた。
「ミナミ!先行って!!!」
「う、うん!」
防御に関する能力と言われていくつか思いついたものがある。
まずは盾。盾を生み出す能力とか。
そして鎧。鎧を造り纏う能力。
ただこの二つは私のフィジカルや運動神経、何より訓練が必要だと思ってやめた。体育苦手だったし。
何より今使えない能力では意味がない。
そして3つ目。
これなら何とかなるんじゃないかって案を思いついた。それは…
「バリアーーーッ!!!!」
青っぽくて半透明なその壁は、全ての爪を弾き返した。




