4話 猫と天才
赤いメッシュ、金色のピアスにブレスレット。
プロメテウスに変身するとこうなる。
正直ヤンキーみたいで好きではない。
「あいつの変身…"控えめタイプ"だな…」
「前任者はヒーローではなかった可能性が高いですね…」
ゴオォォォォォ……!
俺を中心に渦巻く炎が落ち着いていく。
「すごい炎だ…!お前!仲間になろう!」
「うるせぇ、ヒーローになるって言ってんだろ」
「おいおい敬語はどうした!歳上には敬語で喋るんだぞ!」
「犯罪者に敬語なんているか」
炎を噴射し、一気に鳥男との距離を詰める。
「くらえ…!」
右拳に炎を集中させる。
「"火炎の拳"!」
ジュウッ…ドゴォンッ!
鳥男は壁を突き抜け吹き飛んだ。
「強いな…」
「若さ故ですねきっと」
「俺らが年寄りみたいじゃねぇか」
『カイトは年寄りなんかじゃないにゃ!』
「猫ちゃんはわかってくれてるねぇぇぇぇ」
「さて…僕たちも行きますよ!」
眼鏡男が立ち上がる。
「君!名前は!」
「カケル…!佐川カケルです!」
「僕は西前ヒカル!こっちの彼は木村カイトです!よろしく!」
「よ、よろしくお願いします!」
「あいつを倒します。協力しましょう。」
「えっと…西前さんも能力を…?」
「ヒカルでいいよ。戦闘向きではないんですけどね」
ヒカルさんが頭をぽりぽりと掻く。
「これ、つけといて下さい」
(ワイヤレスのイヤホン…?)
「きっと力になります。」
「痛いし熱いし痛い!」
鳥男が立ち上がった。
「命令はな!お前を連れてくることだった!
仲間にならなかった場合はな…!
殺せって言われてるんだ!」
「えっ………」
「だからごめんな!今から君を殺すよ!」
鳥男がゆっくりこちらへ向かってくる。
(殺す…?こいつ本気で言ってるのか…?)
「大丈夫ですカケルくん。」
バシッと肩を叩かれ我に帰る。
「僕たちがそんなことさせません。安心して戦ってください。」
「そうだぞ!」『そうだにゃ!』
木村さんも立ち上がる。
「3対1だぜ?やめとけばいいのに」
「うるへぇそれでも俺は勝つんだよ!」
「しょうがねぇなぁ…」
木村さんが首をポキポキならす。
「行くぜ猫ちゃん!」
「行きますよ…」
「バステトッ!」「ガネーシャッ!」
2人がそう叫ぶと、辺りが光に包まれた。
今でも信じらんないけど緊迫した状況の中、
俺が放った一言は
「まぶしっ」
だった。




