2話 スカウト
俺の放課後はパトロールと決まっている。
本当は学校なんて休みたいけど、親に高校だけは卒業しろと強く言われてるんだ。
だから学校はなるべく休まず朝と放課後だけの活動だ。
沖縄のほとんどの人が俺がブレイズマンだということは知っているから何にも隠さず活動できる。
めんどくさいからプロメテウスのことは喋ってない。ただ炎を扱う奴って認識になってる。
……なんでみんな納得できてんだろうな。
「あーあ…ここにもSAC出ねぇかなぁ…」
SACとは特殊能力犯罪者(Special Ability Criminal)の略だ。何かしらの能力に目覚め犯罪に走る者のことをそう呼ぶ。
強いやつを倒したことが広まればあっちからスカウトでも来るはずだ。
もしヒーローチームを組むとしたら炎の能力者なんて絶対必要だもんな。
『おっ…あれって…』
「来た!?敵!?」
『いや…ひったくり…』
「なんだよぉ…」
俺はがっかりしながらひったくり犯を追いかけた。
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9月15日 12:10
「ふぅ〜!着いたぁ!疲れたなぁ!」
「千葉から約3時間。君ずっと寝てたでしょ…」
「3時間座りっぱなしも疲れるんだよ!」
「まったく…ここまで来るのがゴールじゃないですからね…?」
「まっかせてよ!俺らのミッションは…」
〜同時刻〜
「ふぅ…疲れたなぁ…」
「ずっと飛んでたもんな。ごくろう」
「ほんとだよ…もう寝たい疲れた」
「馬鹿。今日から探すぞ。我らのミッションは…」
「「炎の能力者のスカウト」」
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「あーあ…敵来ねぇかなぁ」
ひったくり犯を警察に渡した後、拠点としている廃屋に入る。
その時突然プロメテウスが喋りだしたんだ。
『カ、カケル…』
「ん?」
『来たぞ…能力者…』
変身を解く瞬間にプロメテウスがつぶやいた。




