14話 プロローグ
あれからまた、2週間が経過した。
あの地域一帯は立ち入り禁止とされ、ほとんど人もいない。
「大川くんがああなっちゃった理由だけどさ、どう思う?」
『他人から見ればくだらない理由だと思われるだろうね』
『だが本人がどれだけ本気で悩んでいたかは本人にしかわからない。』
「そうだよね…」
『そこを煽って利用してくるのが破壊神だ。』
『また新しいのが出てくるかもしれないし気も抜けないね…』
ミヤトの葬式も済んだ。
ついでに僕の正体もバレた。ヒーロースーツで戦う僕の姿がたまたま生きていた監視カメラに映っていたようだ。
ニュースキャスターが慌てながら原稿を読み上げる。
「突如街に大量のワニが出現しました!!
セベクと名乗る人物もいるとのことです…!」
『チョーショ。現れたぞ。』
『行こう!』
「あぁ」
僕は学校を辞めた。ミヤトの意思を継ぐために。
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「ははは!オラオラ食い尽くせえ!」
人々が逃げ惑う。
「俺は鰐の神セベクより力を授かった…
佐藤タケトだ!!!この世界は俺が支配する!」
「待て!」
「ん…?誰だ!?」
「僕は…ヒーロー!」
僕は1人で戦っているんじゃない。
「名は…"トリニティ・ストーム"だ!」
『長くないか…?』
『ねぇなんでトリニティ・ストームなの?』
「僕は1人じゃない。3人で1人だから。」
だからトリニティ。ストームはかっこいいから。
『理由まで聞いたらギリ合格かも。』
行くぞミヤト。そして…。
僕は救う。これからも。
救い続ける。
「世界の平和は!僕が守る!!!」
僕の声が響き渡った。
第一部
始まりの風




