第一話 S.T.T.
今ここは、その男が木になって、数年後の世界。
闇は、光を求め、光は、闇を照らそうと、ここで、摩擦が起き、激突が始まった。
その中には、少年兵もいた。
これは、その少年兵たちの物語である。
彼らは、通称、S.T.T.と、名前をまとめて言われている。
このS.T.T.とは、 少年 特殊 隊員 の頭文字を取ったものである。
今日も、各地で起きた戦闘に、援軍として突撃をするのであった。
「たぁ!!!」
そして、また亡きものもあらわれゆく。
少年兵たちは、仲間を失ってゆく悲しさに、ついには逃亡しようとする者まで現れたが、そんなものは、即刻射殺されていった。
このころの戦争に使われたのが、主に魔法だ。
現実ではありえないこの魔法も、技術者が設計をし、作られたリストバンドのおかげで、使えるようになったのだ。
敵も同様にそれを使うようにもなっていた。
さらに、数年後、彼らに信じられない出来事が起こる。
「…煉獄軍敗北!?」
煉獄軍、天国軍と言われ、前者が闇、後者が光の軍である。
ある団員が、地面に四つん這いになって、泣き叫んだ
「ちくしょ!何が光だ・・・、何もかもが、闇の中、俺らに光を拝ませないつもりなのかよ・・・!光のやつらは・・!!!!」
残された彼らが生きるためには、やはり戦場へ出るほかなかった…。
そして、戦いは、煉獄軍残等と天国軍となった…。
だが、その残等も、段々と姿を消し、残るは、少年兵のみとなった…。
続く