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前編

   

「じゃあ、今日の冒険も終わりだな。いつものように、ここで解散だ!」

 リーダーのノアが宣言したのは、最後尾の俺とサラが『青の広場』に足を踏み入れたタイミングだった。

 青の広場は、この街一番の(さか)り場だ。中央にある大きな噴水は、いつも澄んだ水を吹き出していて、見ているだけで心が洗われる気分になってくる。食堂や武器ショップ、冒険者ギルドのような実務的な建物も並んでおり、広場の北端には、毎日お世話になっている『転移(ワープ)の神殿』もあった。

「お疲れー!」

「また明日!」

 リーダーの解散宣言を耳にして、仲間たちは散り散りになっていく。デッシュやエリアなど、早速『シドの酒場』へ駆け込む者もいた。

 俺は俺で、いつものように転移(ワープ)の神殿へ向かおうとしたが……。

「待ってください、アルス」

 サラに呼び止められて、大きな驚きと共に振り返る。

 無口で戦闘の時しか喋らないはずの彼女が、いったい何事だろう……?

「帰ってしまう前に、これを受け取ってください」

 そう言って彼女が差し出したのは、手のひらサイズの真っ赤な包み。いわゆるハート型であり、ピンクのリボンが巻かれていた。

「今日はバレンタインですから。私はアルスの婚約者ですから」

「そういうことか……。ありがとう、サラ」

 一応の礼を口にした後、今度こそ俺は、その場から立ち去るのだった。

   

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